信用取引と5つの特徴
信用取引という言葉は聞いたことありますか?
信用取引は持っているお金以上の金額で株取引を行うことができるというもので、株式投資にレバレッジをきかせることができるようになります。
(レバレッジに関しては以下に記述)
今回は信用取引と5つの特徴についてを説明します。
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信用取引の5つの特徴
信用取引は5つの特徴を有しています。
それについて説明します。
信用取引の特徴1:担保により取引ができる
特徴の一つ目として、信用取引は資金や株式などを担保にすることで取引を行うことができます。
現物取引(一般的な株の取引のこと)では、30万円の株を買うには30万円の資金が必要ですが、信用取引は必ずしもそうではありません。
担保を持っていれば、信用取引によって株の売買を行うことができるのです。
しかし、実際にお金を払って株の売買を行っているわけではありませんので、証券会社に金利を払う必要があります。
信用取引の特徴2:レバレッジをかけることができる
二つ目は、持っているお金以上の金額を取引できるということです。
これが信用取引の最大のメリットであり、怖さでもあります。
持っているお金以上のお金を動かし取引することをレバレッジをかけるという言い方をしますね。
(関連記事:投資は大金を稼げるものと思わない)
100万円持っていたら、信用取引によって200万円分の株を買うなんてことも可能なわけです。
この場合は、レバレッジ2倍、もしくは2倍のレバレッジをかけるなんて言い方をします。
この信用取引のレバレッジの倍率は、無制限にかけることができるわけではありません。
持っているお金の3倍までという制約があります。
無制限だと、株取引の投機化がかなり進行し、株価の上下幅も大きくなってしまいますからね。
リーマンショックのような経済危機が訪れると、破産者が増えてしまうのでその辺への配慮でしょう。
信用取引の特徴3:空売り(信用売り)ができる
三つ目は、空売り(信用売り)ができるということです。
空売りとは株を「売り」から入ることができるというものです。
株を「買い」しかできない場合(株を持っていない場合)では、株価の下落局面において儲けることが難しいですが、株を持っていなくても信用取引では空売りができる、つまり「売り」から入ることができるので、上手くいけば儲けることができます。
現物取引では、持っていない株を売るということはできません。
これは一般的な話ですよね。持っていないものを売ることができないということは、株に限らず日常生活でも同じことです。
ちなみに空売り(信用売り)の反対は信用買いといいます。
信用売りは株価の下落局面でも上手くいけば利益が出せるのですが、だからといって素人は空売りに手を出さない方が健全でしょう。
株価というものは上昇するときはゆっくりですが下落するときは一瞬です。
そんな一瞬の判断が求められる取引で、百戦錬磨の投資家や複雑なアルゴリズムで株取引を行う機関投資家に勝つのは難しいでしょう。
(関連記事:信用取引をやるべきでない4つの理由)
信用取引の特徴4:6ヶ月以内に取引を完了させる必要がある
信用取引には、6ヶ月以内に取引を完了させる必要があるという制約があります。
6ヶ月以内に取引を完了させるというのは、信用買いで買った株は6ヶ月以内に売る、または信用売りした株を6ヶ月以内に買い戻す必要があるということです。
つまり、6ヶ月以内という制約があるので、信用取引では長期投資はできません。
(実際には返済期限のない信用取引も有るんですが、それはまた別のお話です)
信用取引の特徴5:追加保証金を請求される可能性がある
最後の特徴として、信用取引には追加保証金というものが発生することがあります。
信用取引は株式や資金を担保にして行うことができます。しかし、その担保金が少ない場合追加保証金(通称「追証」)を入金する必要が出てきます。
証券会社としても損はしたくないので、ちゃんと「損した分をあなたは払えるんですか?」と確認してくるわけですね。
もし、この追証が入金できない場合は自分の意思に関係なく、取引を完了させられます。
自分ではこれからだと思っても、損失を確定させられるわけです。
信用取引については以上となります。
次回は、この信用取引に関する指標、信用倍率について書きます。
(次の記事:信用倍率を見ると近い将来の株価の推移が予想できる?)
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