信用取引をやるべきでない4つの理由
普段我々が自分の資産を用意して株を購入するという一般取引に対して、信用取引という株の取引方法があります。
こちらは、自分の資産を担保に最高3倍までのレバレッジをかけて取引ができるというものです。
(関連記事:信用取引とその特徴)
私は、信用取引はやるべきでないと考えております。
その理由をこれから紹介します。
信用取引をやるべきでない理由
理由1:手数料が高くなる
一つ目の理由は、手数料が高くなってしまうということです。
信用取引は株の売買をするのに手数料が発生し、さらに半年以内にまた売買をしなければいけません。
どうしても売買回数が増えてしまい、取引手数料が高くなってしまうのです。
投資はなるべく手数料を安くしなければいけません。
(関連記事:絶対にネット証券を選べ)
一回の手数料は、微々たるものだと思っても知らず知らずのうちに大きくなっているなんてことがほとんどです。
また、金利という手数料の存在もでかいです。
%でみるとそんなに高いわけではありませんが、信用取引は金額が大きくなりがちなので、その金利もはした金では済まないことも有ります。
株取引が成功した時は良いのですが、失敗した場合は株の損失分を払い、株取引手数料を払い、金利を払うという目も当てられないことになります。
よっぽどうまくいく確証があればいいのかもしれませんが、長い目で見た場合やはりこういう手数料は少ないに越したことはありません。
手数料の恐さの例としてスロットを考えてみましょう。
(スロットの場合、正確には手数料といいませんが同じようなものです)
パチンコの還元率は高いところだと80~95%位だと言われて、曖昧ですがスロットの場合は明確に還元率が表示されています。
(関連記事:株式投資はギャンブルじゃない)
ニューアイムジャグラーEXというスロットの機種があります。
こちらはスロットの中でも比較的穏やか(ギャンブル性が低い)と言われる部類のスロットです。
こちらのスロットの還元率は96.9%です(設定1の場合)
たかが3.1%しかとられないのかと思いますが、実際金額を計算してみると、かなりえぐいです。
もし、一日スロットを回し続けることを考えた場合、普通の人だったら8000回転ほど回せると言われています。
1回転にコインは3枚(60円)必要です。
ということは、設定1を一日回し続けた場合、取られる手数料は
60円×8000回転×0.031=14,880円
(一日に使用している金額は48万円)
これだけの金額が損失期待値です。
スロットは、コインが出たり飲まれたりするのであまり高額を使用しているイメージはありませんが、実際に計算すると1日で48万円も使っています。
使用している金額が大きいので、手数料というものもやはり高額になってしまうのです。
スロットの例と同様に、株も一回に買う株は100万円程度だとしても、それを年間に10回程度売買するとしたら1000万円使用しているわけです。
そこにかかる手数料も%でみると少なく感じるかもしれませんが実際に計算してみると、年間ではかなり大きな金額になります。
なるべく株の売買はなるべく一般取引でやるべきだと思います。
理由2:損失が発生する場合は青天井
信用取引では、一般取引と異なり「売り」から入ることができます。
この売りというのが曲者なのです。
売りで大きな失敗をした場合は、損失が青天井になってしまうのです。
例えば、100万円分の株を買い注文したとしましょう。
買い注文した時に最も損失が大きくなる場合は、投資先の会社が倒産した場合です。
その場合、100万円の損失が生まれます。
しかし、100万円分の株を売り注文したとしましょう。
売り注文した時に最も損失が大きくなる場合は、投資先の会社株が高騰した場合です。
2倍に高騰したら100万円の損失、3倍に高騰したら200万円の損失です。
ちなみに、ガンホーは株価が一気に70倍になりました。
そんなものに売り注文していた場合、100万円しか投資していないのに6900万円の損失です笑
恐ろしい話です。
理由3:信用取引で生まれた借金は自己破産しても免責されない
自己破産を考えるまで投資をするなと言いたいですが、信用取引で生まれた借金は残念ながら免責されません。
つまり、ちゃんと借金として残ります。
先程の例でいうと、ガンホーで6900万円の損失が生まれたとして、自己破産をしたところで6900万円はなんともならないのです。
まぁ、自業自得ですよね。
理由4:予想外に取引を強いられることがある
信用取引は担保を元に取引をするので、もし大きな損失が生まれて担保金が少ないと判断された場合、本当にあなたはこの損失を返済できるの?ということで追加証拠金(追証)求められることがあります。
もし、追証の金額が手元になかったり、期限を過ぎてしまったりしてしまうと、強制的に取引をされてしまいます。
投資家としては、これから儲けられるのにというところでそんなことをされてしまったらたまったものではありません。
しかし、そういったリスクも信用取引にはあるわけですね。
さいごに
信用取引をやるべきでない理由は理解して頂けましたでしょうか?
もちろん、それを理解したうえで信用取引をした方が得をできるという方も存在します。
スロットだって、スロット収入で生活できる人がいるくらいなので、賢い人はある程度の損を承知の上で立ち回り収益を出すことができるのです。
大事なのは、生半可な知識で大きなお金を動かすような信用取引をやるべきではないということです。
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