株式投資の資金はいくら準備するべき?
株式投資を始める上でどのくらいの資金を最初準備するべきなのかというのは、気になるところですよね。
積立ての投資信託とかでしたら一万円や千円とかからでも始められます。
しかし私は自分で銘柄を選び長期投資をするという前提のもと、今回の記事を書かせていただきます。
(関連記事:投資信託をやるべきではない7つの理由)
自分で銘柄を選択する場合には2種類のコストしか発生しないのに、投資信託といった投資は不必要なコストがかかってしまいますので複利効果が弱まり、投資パフォーマンスが落ちてしまいますからね。
(関連記事:長期投資で発生するコスト)
さて、個別銘柄に投資をするのにどのくらいの資金を最初に準備すればいいかというのは人によって意見がまちまちだと思いますが、一人の一般投資家の意見を記述していきます(^○^)
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最低でも100万円は株式投資開始資金として準備したい
結論を先に述べると、最低でも100万円は必要だと思っております。
勘違いして頂きたくないのですが100万円必要といっても、いきなり100万円分の株を購入するというわけではありません。
株を本格的に始めるに当たり株の購入に使用してもいい余裕資産(準備資金)を100万円用意しておきたいということです。どういう違いがあるのかを理解するために前提となる知識をお教えします。
株の最低取得金額は数十万円程度
株には、購入する為の最低取得金額というものがあります。
株は大体100株単位で売っており、大体1株1,000円程度となっているので、最低取得金額は数十万円になるのです。
そういった部分は株に慣れていないと難しく感じるかもしれません。
例えば下の画像は 楽天証券 のDeNA株画面です。
株価は1,996円と書かれていますが、最低売買代金は199,600円と書かれています。つまり単元株数(株を売買する最低の単位)は100株となります。
実際に単元株数は下の方に書かれていますね。
最低購入金額は本当に会社によって千差万別です。安い株ですと、メガネスーパーなんかが有名です。
私が購入した時は1株60円で、最低購入株数は100株でした。つまり最低購入金額は6,000円です。
(関連記事:メガネスーパーは最強株主優待株!?)
※追記(2017/11/18)
2017年11月1日メガネスーパーはビジョナリーホールディングスの完全子会社となりました。
メガネスーパーのように最低購入金額が1万円を切るような株もある一方、高い株ですとユニクロで有名なファーストリテイリングなんかは、2017/02/1現在で1株35,000円を超えている為、最低350万円用意しないと購入できません。
日本の株はほとんど100株単位で購入できますが、そこに決まりはないので、1,000株が最低購入株数である会社も存在します。
化学メーカーとして有名な旭化成なんかは最低購入株数が1,000株ですね。
このように、株によって最低取得金額というものは本当にまちまちになるのですが、10~30万円台が最低取得金額という株は結構多いです。
企業としてはたくさんの個人投資家に株を持ってもらうと認知度も高まりますし、買収リスクも下がり、発言権が強い人もいなくなるので、個人投資家にある程度株を持ってもらいたいんですよね。
しかし、あまりにも高くなりすぎると株の流動性(頻繁な売買)が落ちてしまいますし、個人投資家が購入しづらくなります。
何百万という金額を自由に動かすことができるくらいのお金を持っている人はごく稀でしょうし、例え持っていたとしても500万円以下程度の金額で投資をするのであれば、儲けに対し20%も税金の取られる一般口座から購入しなくてはいけない高額株よりも、儲けに対し税金を払わなくてよいNISA口座から購入できる120万円以下の最低購入金額の株を購入した方が個人投資家はメリットが大きいでしょう。
【NISA関連記事】
その為、株価が上昇するとある程度のところで株式分割を行い、やはり10~30万円台くらいになるように調整します。
ETFや投信のようなものを除くと、2018/03/20現在では3649社が上場していますが、2749社、実に上場企業の75%を30万円以下の金額で購入することができます
上記のようなスクリーニング(検索)は
楽天証券
ので簡単にできます。楽天証券のスクリーニング機能は無料で高性能なので是非活用しましょう。
(関連記事:楽天証券のスクリーニング機能を使いこなせば優良株がきっと見つかる!)
「最低購入金額が10~30万円ならその金額だけ持っていればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、そうではありません。
1社の株しか持たないというのは長期投資においてリスクが管理できておりません。
長期株式投資において、せめて3社程度の株を所持したい
長期株式投資では、1社のみの株を持つということは推奨されません。
その1社がもし倒産した場合、投資していた金額が全てなくなってしまいます。そこまで集中して投資をすると、とてもリスクが高くなってしまうのです。
もしも2社に投資していれば、1社が仮に倒産したとしても、もう1社に投資していた分は助かります。
10社であればさらに安心です。1社が倒産しても9社は助かります。
このように、なるべくリスクを減らす為、長期投資をする上では、投資先を分散させることが必要なのです。
(関連記事:バフェットは集中投資を推奨しているけど、分散投資の方がリスク少ないんでしょ?)
準備資金の半分程度は、株が安くなってきたときに買増しするための資金
100万円の準備資金を用意しても全ての資金をいきなり株購入に使用するわけではありません。使用する資金は半分程度、多くても2/3くらいが良いと思います。
つまり、100万円準備したのでしたら50万円、200万円でしたら100万円の株を購入するようにしましょう。
残りの半分のお金はどうするのかというと、普通に銀行に預けておくか、証券会社の口座に入れておきましょう。そして、何かリーマンショックのような大きな経済危機でしたり、大した理由でもないのに優良株が安くなっているといったときに備えておくのです。
そういうときは企業価値と株価に大きなギャップが生まれることが多いため、株がとてもお買い得になります。つまり残り半分のお金は株が安くなったときに購入する為の資金とするのです。
長期投資は株が安くなったときに購入するというのが基本となります。折角、株が安くなったときに手元にお金がありませんでは話にならないのです。
100万円用意し、50万円で3社程度の株を買う
さて、前置きが結構長くなりましたが、ここまで説明すれば私の言いたいことを理解して頂けましたでしょうか?
投資先を分散させる為に、最低でも3社程度は投資先として株を購入しなくてはなりません。
ある1企業の株の最低取得金額が10~30万円と考えますと、50万円くらい用意してやっと3社程度の最低購入金額となります。
使用する資金の半分は、株が安くなったとき購入する為に取っておきたいです。
つまり最初に申し上げました結論、100万円は準備資金として持っておきたいということになります。
私は、本格的に株式投資を始める前に、チュートリアルとして5万円以下くらいの株をなんでもいいから買ってみるということを推奨しているので、実際は105万円あると尚良しです笑
(関連記事:ネット証券選びはこれだけ知っておけばいい!!4つのポイント)
参考になるか分かりませんが、私の場合は株を始めようと決めてから20万円はなくなってもいいお金だと思い、ろくに投資の勉強もしないまま、チュートリアルと考えて投資をしました。
それがトリドールと萩原工業でしたね。トップページでは私の全売買履歴が公開されているのでよろしければ見て下さい。
そして、1年弱ほど投資の勉強をしつつ100万円ほど給料を貯めて、本格的に投資を始めていきました。
(関連記事:長期投資開始1年目、2年目は何をする?【投資年表】)
そのときに購入した寿スピリッツやDeNAの株は現在も現役で保有を続けています。
(関連記事:DeNAへの投資日記、寿スピリッツへの投資日記)
これから投資を始めようと思っている方がこの記事を読んで投資を始めていただけるとうれしいです。
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