NISAのロールオーバー制度が2018年より改善!
2014年より始まった少額投資非課税制度のNISA。
株式投資をしている人にとってはデメリットよりもメリットが際立つ素晴らしい制度となっており、NISAをきっかけに投資を始めたという人もいるのではないでしょうか?
ただ、NISAの開始当初は個人投資家のマネーを長期投資として呼び込もうとしているにも関わらず、5年という短い制限が設けられており、投資を途中で打ち切らなくてはならない可能性がでてきてしまうなんとも中途半端な制度となっておりました。
しかし、その中途半端だった部分がかなり改善されることとなりました!
今回はその変更のあったNISAのロールオーバーについて説明いたします。
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NISAのロールオーバーおさらい
そもそも「NISAとは何か?」という部分がわからない方は所得税や住民税がなければ良いと思うなら、NISAを素晴らしいと思うはず【NISAとは?】を読んで下さい。
簡単に言うとNISAは確定利益や配当金に対してかかる税金が非課税となる制度ですね。
普通であれば利益に対し20.315%の税金がかかるところ、その部分が非課税となるのです。
例えば60万円で購入した株が100万円に値上がりし、売却した場合を考えると40万円の利益が生まれますが、その分の20.315%は税金として徴収されます。
しかし、上記例ではNISAを利用して投資をすれば徴収されるはずだった8.1万円も自分の儲けとなります。
そんな素晴らしいNISA制度ですが、5年という期間制限が設けられており、これがNISAを少し複雑なものとしています。
NISA口座にて株を購入し、5年経過したら以下の3つの選択肢からどうするべきか選ばなくてはなりません。
(関連記事:NISAの注意点)
- 株を普通の口座に移す
- 株をすべて売却する
- ロールオーバーする
今回のNISAの改善により、3番目の選択肢であるロールオーバーについて変更がありました。
ロールオーバーの変更
ロールオーバーはNISA口座での再投資と考えればいいでしょう。
株を購入して5年経過した際、また同じ株を購入したいということであれば非課税枠(NISA枠)で再投資することができたのです。
例えば、2015年にA社の株を60万円で購入して、2020年に100万円になっていた場合、2020年のNISA枠を利用することで再投資(ロールオーバー)することができます。
その際2020年のNISA枠120万円の内、100万円分はロールオーバーによって消費され、残りのNISA枠は20万円となります。
この60万円が100万円になったケースでは、新しく変更されたロールオーバー制度でも同じです。
どういったケースで大きく変わるかというと、例えば60万円で購入した株が150万円に値上がりした場合で大きく違います。
ロールオーバー制度の改善前では、5年後の株価がNISA枠の上限である120万円を超えてしまった場合、ロールオーバーすることができませんでした。
しかし、改善後はNISA枠の上限である120万円を超えたとしてもロールオーバーができるようになりました。
その際、その年のNISA枠120万円は残念ながら消費することになってしまいます(´・ω・`)
残念ですが仕方ないですね。
この改善により、かなりの長期投資が可能となったわけですね。
1回ロールオーバーしてしまえば10年投資できるわけですから(^^)
長期投資のメリットはなんといっても複利効果です。その複利効果の恩恵を弱めていた旧制度と比較して、新制度はかなり大きなメリットを享受できると言えます。
(関連記事:長期投資による複利効果の恩恵を受けるべし!)
NISAとは欧州の少額非課税制度ISAを模倣した制度です。
ISAでは、期限など設けられておらず、本当の長期投資が可能となっているので、NISAもISAのようにさらなる改善を期待したいですね(^^)
さいごに
そろそろ2018年になり、2014年に投資した株が5年たち、どのようにするべきか選択に迫られるようになります。
その時になって慌てないように、今一度株をどうするべきか考えておくようにしましょう。
今回の制度変更にあたり、一度株を売却して精算してしまうよりも、優良株であればロールオーバーした方が得ということになりましたので、ぜひご検討下さい(^^)
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