NISAの無料枠を余らせないための投資戦略!
皆さんはNISAを利用していますか?
NISAは2014年より始まった制度で、少額投資非課税制度とも言われています。
税金を普通であれば20%も利益に対して税金がかかりますが、NISAを利用すればその税金が丸々手元に残るので利用しない手はありません。
NISAでは毎年120万円という非課税枠(買付可能枠)が貰え、NISAで購入した株は最高5年間保有することができます。
ロールオーバーを考慮しなければ最高600万円分の非課税投資ができるということになります。
さて、そんなNISAですがもうすぐ制度が開始してから5年が経とうとしています。
そのためNISA枠を使い切れるほど資金を持っていないという人もいるのではないでしょうか?
そんなときにどうしますか?
枠をミスミス無駄にしますか?
そんな勿体無いことをしてはいけません!
せっかく非課税で投資をできるんですから、それを利用しない手はありません!
しかもNISAによる取引では売買手数料すら無料である証券口座もあります。
(関連記事:ネット証券選びはこれだけ知っておけばいい!!4つのポイント)
今回はNISAの余った無料枠を使用した投資についてお話します。
無難な投資戦略とちょっと危険な投資戦略について説明していきますよ(^^)
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一度保有株を売却して買い直す
まずは安全な投資戦略についてお話いたします。
こちらは単純な話で、後々ロールオーバーを考えている株を早めに買い直してしまおうという投資戦略です。
詳しく説明していきます。
2014年からNISA制度は始まり、NISAによる最高の株の保有期間は5年です。
つまり、2014年に購入していた株がある場合は2019年に以下のうち1つを選択しなくてはいけません。
- 株を売却する
- 課税口座(一般口座)に移す
- ロールオーバーする
この中で、株の売却か課税口座に移すという選択を考えているのであれば残念ながらこの投資戦略は関係ありません。
しかし、ロールオーバーを考えているのであれば一考するべき投資戦略です。
ロールオーバーは2019年分の非課税枠を利用して再度5年の非課税投資をすることができるというものです。
(関連記事:NISAのロールオーバー制度が2018年より改善!)
もしあなたが上記の選択に迫られていて「自分の保有している株はまだまだ成長していくはずだ!」なんて思っているのであれば、普通であればロールオーバーすることでしょう。
しかし、2018年の非課税枠にあまりがあるのであれば、「2014年に購入したA株を売却し、2018年にA株を再購入」して購入年度を新しくしましょう。
そうすることで2019年にロールオーバーとして使用するはずだった非課税枠をとっておくことができるのです。
使用しないはずだった2018年の非課税枠を有効に使うことができ、ロールオーバーとして使用するはずだった2019年の非課税枠をとっておくことができるという有効な投資戦略だと思います。
2018年には投資に回すお金がないとしても、1年後の2019年にはサラリーマンとしての給与が貯まり投資にお金を回すことができるようになっているのではないでしょうか?
まるで持ち越すことができないと言われているNISAの非課税枠を持ち越しているような形になっています。
さて、この投資戦略のやり方なのですが説明するまでもないくらい単純です。
売却と購入の金額を同じに設定し株を売買するだけです。
2014年に購入した株を2000円で売却し、2000円で設定して購入すればプラスマイナスゼロですよね(^^)
それだけで購入年月日を最新にすることができるのです。
スケベ心を出すのであれば2000円で売却し、1990円で購入するとかするといいかもしれませんね笑
ただ、スケベ心はほどほどにした方がいいですよ。
2000円で売却して1900円で購入するというように、利幅を大きく取ろうとすればするほど、当然のことながら失敗する可能性は高くなります。
私はそのスケベ心が原因で、1年で2倍になる株を買い逃したという苦い経験があります笑
補足ですが、この投資戦略はとんでもない値上がりをしてしまっている場合や購入単価の高い株では使うことはできません。
私が投資している寿スピリッツという企業の例で説明します。
私の投資状況はトップページに公開していますが、寿スピリッツは当時(2014/11/4)2,220円で100株を購入することができました。
後に1:3の株式分割があり、2018/6/13現在の価格は約6,000円です。
つまり、22万円で購入した株が180万円程度になっており、非課税枠を超えるくらい値上がりしてしまっているのです。
こうなってしまうと、2019年の非課税枠を使用してロールオーバーをした方が得であると言えるでしょう。
ロールオーバーは非課税枠の上限を越えても繰り越すことができるようになっているので、ロールオーバーの方が何かと都合がいいでしょう。
購入単価が高い株でも同様のことが言えます。
100万円で購入した株が150万円になっている場合はNISAの非課税枠で購入することができません。
この場合もロールオーバー等を検討した方がいいでしょう。
ただ、そうすると本来の目的である2018年の非課税枠を有効に使うという目的を達成できません。
その場合はもう一つの投資戦略を考えるべきでしょう。
スイングトレードでNISAの非課税枠を使おう
最近私もNISAの非課税枠を使い切るほどの資金がないということ等からNISAの非課税枠をなんとか有効に使う投資方法はないか考えました。
そして、現在実施中の投資方法が10日~2ヶ月程度のスパンで行うトレード(スイングトレード)です。
スイングトレードとは簡単に言うと1日で完結するデイトレードと長期投資の間の期間で取引する短期投資です。
「え?短期投資?このブログは長期投資のブログじゃないのかよ!」なんて声が聞こえてきそうですが、順を追って説明しましょう。
まず、私が長期投資が優れていると思っている点は以下のようなものがあります。
- 手数料の安さ
- 複利効果
- 時間的制約がない
頻繁に売買をする短期投資と比べ長期投資は圧倒的に手数料が安いです。
例えば私は2017年、「含み益+確定利益」で135万円の利益を得ました。
しかしその1年で売買した回数はたったの2回です。
(関連記事:2017年の年間投資成績)
実際のところ、私が利用している 楽天証券 ではNISA取引の手数料が無料なのですが、NISAではない取引だとしても、2回の売買であればかかるコストはわずか500円です。
たった500円の費用で135万円という収益を生んだことになるのです。
(含み益ですけどね笑)
短期投資となればこうはいきません。
500円程度の手数料は簡単に飛んでしまいます。
取引する金額にもよりますが、例えば楽天証券では100万円分の短期投資で858円の手数料がかかります。
10%という大きな儲けを出して、10万円儲けたとしてもその858円を手数料として取られることになるのです。
こうやって比較すると135万円の儲けに対し500円の手数料を払うのと、10万円の儲けに対し858円の手数料を支払うのではやはり手数料メリットは長期投資の方が上だと思います。
まぁ短期投資家がこのブログを見たらすごい怒り出しそうですけどね笑
「長期投資は含み益だから利益が確定しているわけではない!そんなの比較でも何でもない」とか、
「2回の売買だけで135万円の利益を出したわけではないだろ!すでに購入している株の分の値上がり益も混ぜて話をするんじゃねぇ!」とか笑
自分でも比較というには無理があるというのはわかっているのですが、実際に払っているコストとしてはやはり短期投資はどうやっても高くついてしまうのです。
また、短期投資は複利効果を生まないというのもデメリットですね。
短期投資は短いスパンで売買するので、複利効果が生まれません。投資というのは複利効果が想像以上に大きく働きます。
こういった恩恵を受けることができない短期投資はやはり不利と言えるでしょう。
また時間的な制約も短期投資にはあります。
例えば日本の市場が開放しているのは、9:00~11:30と12:30~15:00です。
日本の市場で取引するのであれば、短期投資家はこの時間にパソコンやスマホで株の売買を行わなくてはいけません。
ただ、その時間は一般的なサラリーマンが仕事をする時間帯でもあります。
確かに片手間で短期投資を楽しんでいる人はいますが、そんな投資がうまくいくのは市場が安定しているときだけです。
ちょっとずつ儲けを出していたとしても、最終的には相場が急変したときにガチ勢や機関投資家に資金を飲まれて終わりです。
彼らは常にパソコンにはりついてトレードしているわけですからね。
リスクを感じたときの動き出しも早いんです。
だから、基本的にガチ勢や機関投資家に対抗するにはやはり彼らと同様に、市場が開放している間はパソコンに張り付いていなくてはいけません。
それでやっと同じ土俵に立てるのです。
つまり、短期投資で勝ちたかったら市場が開放している時間はしっかり株取引のことだけ考えてパソコンに張り付いていなくてはいけません。
そういった制約が短期投資にはあるのです。
一方、長期投資の時間的制約はどうでしょうか?
先にも述べた通り、私の2017年の取引回数は2回です。「株価が2100円になったら自動で買ってね」という指示を出して終わりです。
時間にすると2回の売買で合わせて5分程度でしょうか?
暇すぎて困るぐらいです笑
こんな感じで短期投資はデメリットがあるので、私は長期投資を好んでいるわけです。
(関連記事:長期投資のメリット)
さて、そんな感じで長期投資が大好物、バフェット・ラブな私が短期投資を投資戦略にしているわけです。
具体的なNISA非課税枠のスイングトレード投資方法
具体的に私は以下のようにNISA非課税枠を消化しています。
- 自分が目をつけている長期投資銘柄をチェック
- その中で1~3ヶ月単位で安値圏にある銘柄を選出
- その中でもボラティリティが大きい銘柄を予約注文
- 購入できたら購入金額の110~115%程度の金額で売却
そんな感じで取引しています。
実際に私が行った具体例を見ていきましょう。
私が目を付けたのはみんなのウェディングです。
(関連記事:穐田銘柄!みんなのウェディングがオウチーノと経営統合)
みんなのウェディングを選んでいる理由としては以下のようなものがあります。
- オウチーノとの経営統合によりボラティリティが高くなっている
- 購入単価が低いから投資しやすい
- 穐田さんが経営しているから万が一短期的に下がっても塩漬けすれば損しないだろうという保険がある
実際にはみんなのウェディング以外にも仕込んでいたわけですが、みんなのウェディングは「これくらい安くなったら買おう」という注文に引っかかってくれました(^^)
それが890円という金額ですね。
15%ほど利益がほしいと思ったので、1040円で売り注文をすぐ出しました。
その後上昇し、約2週間後に1040円で売却することができました。
これで約17%の利益です。
2018/6/15現在はまた下がってきたので、900円で購入しました。
こんな感じで利益を出そうとしていくのです。
この短期(スイングトレード)投資戦略のポイントとしては以下のようになっています。
- 使い切れないNISAの非課税枠内で投資
- 短期投資のデメリットである手数料が無料
- 少ない資金でも儲けを出せる
- 時間的制約がない
- 長期投資銘柄へ短期投資して下落した場合は塩漬け
それぞれのポイントについて説明します。
使い切れないNISAの非課税枠内で短期投資
私は基本的には短期投資をよく思っていないのは先に述べたとおりです。
ただ、少ない資金で非課税メリットを活かすとなると短期投資となります。
NISAの非課税枠は毎年120万円与えられますが、長期投資でそのメリットを最大限享受しようとすると120万円の資金が必要となります。
長期投資は1年以上のスパンで考えますからね。
しかし、短期投資であれば20万円程度の資金でもいいのです。
20万円で購入して値上がりしたら売る、というのを6回繰り返したらそれで120万円の非課税枠を使い切ることができます。
短期投資のデメリットである手数料が無料
短期投資のデメリットは手数料にありますが、その手数料は 楽天証券 やSBI証券でNISA口座を開設すれば無料です。
手数料が無料となれば、短期投資も悪くありません。
少ない金額で投資でき、利益は確定させることができるのでキャッシュが増加します。
少ない資金でも儲けを出せる
短期投資は少ない資金でも儲けを出すことができます。
私は投資用のキャッシュが30万円程度しかなかったので、10万円前後で購入できる単価の株に絞って、着実に増やそうとしています。
うまく120万円分の非課税枠を使い切り、10%の利益を得ることができれば、30万円のキャッシュで12万円という利益を上げることになります。
利回りとしては40%です。
こういうのは短期投資の魅力かもしれません。
時間的制約がない
短期投資とはいってもスイングトレードなので、時間的制約はほとんどありません。
注文を入れたら放っておけばいいので、長期投資と比較的同様の感覚でしょう。
ポイントは購入できたら売り注文も機械的に入れるということです。
短期投資は「もう少し上がるかも」なんていう幻想を抱きやすいもの。
そうして売りのチャンスを逃すことは多々あります。
それならいっそ、機械的に購入金額の110%で売り注文を入れるということをすれば悩まなくてすみます。
日中にチャートが気になるということもありません。
その時間は思う存分働いてください笑
長期投資銘柄へ短期投資して下落した場合は塩漬け
思ったように値上がりしない場合は、塩漬けして長期投資に変更するというのも手です。
なんせ投資している銘柄は長期投資銘柄なわけですからね。
こういった銘柄選択が長期投資家としての強みでしょう。
残念ながら複利効果は得られないものの、足りないキャッシュを補っていけますし非課税枠を有効に使えるので、攻めの投資としてはありではないでしょうか?
まぁ攻めとは言っても普通の短期投資家と比較するとまだ保守的ですけどね笑
あくまで非課税枠の中でしか短期投資しないんですから。
さいごに
非課税枠を使ったスイングトレードは当然のことながら非課税枠がたくさんあればあるほど有利となります。
もし身近な家族の分もNISA口座を開設できるということであれば、積極的に
楽天証券
やSBI証券といったNISA口座の売買手数料が無料の口座を開設しましょう。
20%が非課税ということは、20%の利益をあげることと同じようなことです。
20%の利益というと、投資の神様であるウォーレン・バフェットの年間利回りと同じです。
そういったメリットのあることは最大限利用するようにしましょう。
また、保守的に長期投資のみを行うということであれば、ロールオーバーを意識しているような銘柄を早めに非課税枠を利用して再投資するのがいいでしょう。
是非とも非課税枠を余らせてしまうということがないようにしてください!
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