インパクト投資の魅力
先日、テレビでインパクト投資というものを初めて知りました。面白いと思い、ちょっと調べてみたので、ここで説明してみたいと思います。
(社会的)インパクト投資とは、従来の投資信託と慈善事業が合体した、ハイブリッド型投資ということができます。
(従来型)投資信託というのは、利益のみ(言い方は悪いかもしれませんが・・笑)を追求し、我々投資家がプロに資本金を提供して運用してもらうものですね。その中で、生まれた運用利益を投資家が貰う訳です。
一方、慈善事業は説明不要かもしれませんが、寄付等のお金で困っている人を助けるといった行為です。
それが合体したインパクト投資は、以下のようになります。
我々投資家の資金を用いて、インパクト投資ファンドが、社会的課題の克服を目的とした活動を行っている企業等に投資し、
その克服によって得られた利益を政府等から受け取る投資
モデルを図で表すと、以下のようになります。
インパクト投資の特徴を理解する為には、
①投資ファンドと企業の関係
②投資ファンドと政府の関係
に着目する必要があります。
まず、投資ファンドと企業の関係ですが、投資ファンドは、社会的活動を行っている企業にしか投資を行いません。ここでいう、社会的活動とは、社会的意義の高い活動のことです。
例えばですが、
- 働きたくても働けない人を働けるように支援する
- 介護レベルが低い老人に対し、介護レベルが上がらないように予防措置をする
- 障害者に働く場を提供する
こういったものですね。上記項目は、誰が見ても社会的意義の高い活動だといえます。
さて、ここでよくよく考えると、疑問が生じます。
それは、投資ファンドが投資を行っているのに、企業からの利益の見返りが少ないのです。
もし、働いてない人を働かせたところで、企業に利益は生まれない(うまれづらい)ですよね?
これでは、ただの慈善活動になってしまいます。
さて、そこで投資ファンドと政府の関係に着目しましょう。
インパクト投資では、政府が大きくからんでくることも特徴的です。
政府としては、「働けない人」や「要介護者」といった方がたくさんいるとどうなるでしょう?
それには、生活保護でしたり、生活支援といったお金を払わなければならず、それはかなり財政を圧迫しています。
できれば、「働けない人」や「要介護者」といった人たちはいないような状況が理想なのです。
『じゃあ、政府が直接支援すればいいじゃん』ってなるかもしれませんが、悲しいことに、政府というものは国民のお金を不確定なものに投資できません。
投資するとしても、かなり吟味してから投資を行うため、機動力もありません。
そこで、インパクト投資ファンドに活躍してもらうのです。
インパクト投資ファンドが社会的意義の高い企業に投資し、企業からは社会的活動の成果(働けない人を100人働けるようにしました!といった成果)を受け取ります。
そして、その成果を政府に提供するのです。
その成果は政府にとっては、利益を生むものであるはずです。
例えば、働けない人を100人働けるようにしたならば、その人たちに払っていた生活保護費を払わなくて済みます。さらに、100人からは所得税といった税収が見込めます。
そういった利益を政府はファンドに払うのです。
そして、そのファンドが手に入れた利益は、投資家のもとに配当といった形などで戻ってきます。
インパクト投資は、まさにみんながハッピーになる投資なのです。
私が考える、インパクト投資の魅力は以下のようなものですかね。
①今まで投資に無関心だった人や嫌悪感を抱いていた人が、投資をするきっかけになる。
②社会を良くしたいと思う人(社会的企業)と経営のプロ(投資ファンド)が合わさり、相乗効果が生まれる。
①は、投資文化のない日本では特にいいことだと思います。
慈善事業に対して、お金を渡すという行為は、いわば寄付と同じような行為です。
しかも、そのお金に対して、配当という形でリターンがあります。
初めての投資としては、心理的なハードルが低く、投資を学ぶいい機会だと思います。
②に関して、テレビで社会的活動企業として、とある弁当屋さんを紹介していました。
その弁当屋さんでは、従業員の7〜8割が障害者でした。
利益のみを重視するならば、従業員はもちろん障害のない人の方が効率的なのかもしれませんが、その弁当屋さんの社長は、震災を体験し、そのような慈善活動をしたいと強く思ったそうです。
しかし、慈愛の心だけでは、お金にはなりません。企業活動を行ううえでは、どうしてもお金が必要であり、経営の知識が必要です。そこで、インパクト投資ファンドが活躍します。
インパクト投資ファンドはお金も経営知識もあります。この2者がタッグを組むことで、生まれる相乗効果はかなり高いものだと思います。
是非、インパクト投資というものが広まってほしいですね。
インパクト投資の魅力
先日、テレビでインパクト投資というものを初めて知りました。
面白いと思い、ちょっと調べてみたので、ここで説明してみたいと思います。
(社会的)インパクト投資とは、従来の投資信託と慈善事業が合体した、
ハイブリッド型投資ということができます。
(従来型)投資信託というのは、利益のみ(言い方は悪いかもしれませんが・・笑)を追求し、
我々投資家がプロに資本金を提供して運用してもらうものですね。
その中で、生まれた運用利益を投資家が貰う訳です。
一方、慈善事業は説明不要かもしれませんが、寄付等のお金で困っている人を助けるといった行為です。
それが合体したインパクト投資は、以下のようになります。
我々投資家の資金を用いて、インパクト投資ファンドが、
社会的課題の克服を目的とした活動を行っている企業等に投資し、
その克服によって得られた利益を政府等から受け取る投資
モデルを図で表すと、以下のようになります。
インパクト投資の特徴を理解する為には、
①投資ファンドと企業の関係
②投資ファンドと政府の関係
に着目する必要があります。
まず、①投資ファンドと企業の関係ですが、
投資ファンドは、社会的活動を行っている企業にしか投資を行いません。
ここでいう、社会的活動とは、社会的意義の高い活動のことです。
例えばですが、
・働きたくても働けない人を働けるように支援する
・介護レベルが低い老人に対し、介護レベルが上がらないように予防措置をする
・障害者に働く場を提供する
こういったものですね。
上記項目は、誰が見ても社会的意義の高い活動だといえます。
さて、ここでよくよく考えると、疑問が生じます。
それは、投資ファンドが投資を行っているのに、企業からの利益の見返りが
少ないのです。
もし、働いてない人を働かせたところで、企業に利益は生まれない(うまれづらい)ですよね?
これでは、ただの慈善活動になってしまいます。
さて、そこで②投資ファンドと政府の関係に着目しましょう。
インパクト投資では、政府が大きくからんでくることも特徴的です。
政府としては、「働けない人」や「要介護者」といった方がたくさんいるとどうなるでしょう?
それには、生活保護でしたり、生活支援といったお金を払わなければならず、
それはかなり財政を圧迫しています。
できれば、「働けない人」や「要介護者」といった人たちはいないような状況が理想なのです。
『じゃあ、政府が直接支援すればいいじゃん』ってなるかもしれませんが、
悲しいことに、政府というものは国民のお金を不確定なものに投資できません。
投資するとしても、かなり吟味してから投資を行うため、機動力もありません。
そこで、インパクト投資ファンドに活躍してもらうのです。
インパクト投資ファンドが社会的意義の高い企業に投資し、
企業からは社会的活動の成果(働けない人を100人働けるようにしました!といった成果)を受け取ります。
そして、その成果を政府に提供するのです。
その成果は政府にとっては、利益を生むものであるはずです。
例えば、働けない人を100人働けるようにしたならば、その人たちに払っていた
生活保護費を払わなくて済みます。さらに、100人からは所得税といった税収が見込めます。
そういった利益を政府はファンドに払うのです。
そして、そのファンドが手に入れた利益は、投資家のもとに配当といった形などで戻ってきます。
インパクト投資は、まさにみんながハッピーになる投資なのです。
私が考える、インパクト投資の魅力は以下のようなものですかね。
①今まで投資に無関心だった人や嫌悪感を抱いていた人が、投資をするきっかけになる。
②社会を良くしたいと思う人(社会的企業)と経営のプロ(投資ファンド)が合わさり、相乗効果が生まれる。
①は、投資文化のない日本では特にいいことだと思います。
慈善事業に対して、お金を渡すという行為は、いわば寄付と同じような行為です。
しかも、そのお金に対して、配当という形でリターンがあります。
初めての投資としては、心理的なハードルが低く、投資を学ぶいい機会だと思います。
②に関して、テレビで社会的活動企業として、とある弁当屋さんを紹介していました。
その弁当屋さんでは、従業員の7~8割が障害者でした。
利益のみを重視するならば、従業員はもちろん障害のない人の方が効率的なのかもしれませんが、
その弁当屋さんの社長は、震災を体験し、そのような慈善活動をしたいと強く思ったそうです。
しかし、慈愛の心だけでは、お金にはなりません。企業活動を行ううえでは、どうしてもお金が必要であり、
経営の知識が必要です。
そこで、インパクト投資ファンドが活躍します。インパクト投資ファンドはお金も経営知識もあります。
この2者がタッグを組むことで、生まれる相乗効果はかなり高いものだと思います。
是非、インパクト投資というものが広まってほしいですね。
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