ホリエモンも語る 簿記(会計)の重要性
投資をする上で、簿記や会計の知識は必須といってもいいくらいです。
なぜなら会社の決算書を読めると、
- その会社がどのくらいの資産を持っているのか?
- 倒産の可能性はどのくらいあるか?
- 粉飾決算はしていないか?
- どういった部分に会社として力を入れているのか?
といった、投資にまつわる重要な情報がたくさん得られるからです。
投資では、PERやROEといった指標で判断するという方も多いのですが、やはり会社そのものを理解するには、会社の決算書を読む必要があります。
PERやROEといった指標は、あくまで3000社を超える日本の会社の中から企業を探すスクリーニング(検索条件)の手段として考えるのが良いでしょう。
会社の本質は、そういった指標ではなく決算書に現れます。
決算書を読めないと、投資判断に必要な会社の企業価値を見分ける目を養うことは到底難しいのです。
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なぜ会計の知識は必要なの?
もう少し身近な例で、会計の必要性を考えてみましょう。
会計の辞書的な意味を調べてみると、「金銭・物品の出入りを管理すること。また、その方法・体系」とあります。
この説明から、家計簿も立派な会計であることが分かりますね?
家計簿を付けたことがあるという方はどのくらいいるのかは分かりません(私は付けたことありません笑)が、必要性はみんな理解できるのではないでしょうか?
家計簿には1ヶ月(1年)で何にどのくらいのお金を使ったのかということが書かれています。
そこから得られる情報が膨大なのは分かりますよね?
例えばですが、
- 月の収支はちゃんとプラスなのか?(かなり重要)
- 月々の飲み会に使っているお金の割合はどのくらいか?
- 自己投資はどのくらいの金額(割合)をしているのか?
また、そういったことが分かると計画も立てられるようになります。
- 子供の為に毎月1万円貯めよう
- ローンは何年ローンにして月々の支払いは3万円にしよう
- 飲み会のお金を月々2万円に抑えて、浮いた1万円を貯めて旅行に行こう
どうでしょうか?こうしてみると、家計簿の重要性ってすごいですよね。
現状の把握ができて、そこから計画を立てるということができますもんね。
この考え方は、会社でも同じです。
会社も自分たちがどのくらい利益を生み出す会社で、その利益を使ってどのように事業計画を立てようかということを考えたいのです。
または、どこに無駄な金が発生しているから、ここを削ればもっと利益が増えるとかですね。
上記のような視点は経営者の視点ですが、投資家としても会社の家計簿は見てみたいですよね?
投資家はこいつ(この会社)にお金を貸しても大丈夫か?こいつにお金を貸してメリットはあるのか?ということを知りたいんです。
さて、家計簿といえば理解は簡単そうですが、実際はそうではありません。
会社は個人が作る家計簿なんかに比べるとかなり難しいです。
個人でつくる家計簿は、収入はお給料だけの場合が多いですし、モノを買った時点でお金が出ていくのでとても簡単です。
しかし会社の場合、収入は銀行からの融資、資本金、モノやサービスを売った利益、etc・・と多岐にわたります。
出費に関しても、営業とかをやっている人なら分かると思いますが、商品を売った時点でお金が入るわけではありません。お金が入るのは半年後とかだったりします。
となると、家計簿としてはどう考えればいいのでしょうか?売るという契約をした時点で家計簿に計上していいのでしょうか?それとも商品(サービス)を提供した時点?あるいはお金が入ってきたとき?
このように、家計簿を作ろうと思ってもかなり複雑になってしまうのです。
なんせ、公認会計士といった専門家が存在するくらい複雑ですからね。
しかし、複雑だからといって家計簿(会計)を理解するのをストップしてはいけません。
なぜなら、あなたは家計簿の重要性を分かっているのですから。
簿記は必修科目
会計と似た用語として、簿記という言葉があります。
簿記とは、作成の難しい家計簿を適切に作成する方法や技術です。
普通は、会計を学ぶ為に簿記を覚えます。それは、作り方を覚えると、数字の関係性等が見えてきて会計の理解が深まるからです。
この簿記の重要性は、ホリエモンも「99%の会社はいらない」で語っています。
どこに書いてあったか忘れてしまったのでうろ覚えで書きます(笑)が、確か
「現状の学校教育では必要なものが教えられていない。お金の知識や簿記を覚えた方が役に立つのに。昔とは役に立つ教育の優先順位が変わっているのに、相変わらず昔のままの優先順位の学問を教える教育をしている」
みたいなことが書いてました。
(かなり本書とは言葉が変わっていると思いますので、実際に自分で本を読んで下さい笑)
恐らく、ホリエモンは簿記が重要というよりは、簿記の先を見据えた会計の知識が必要だと言っているのだと思います。
是非とも、簿記の知識をつけて会計の理解を深め、投資家としてのスキルアップをしましょう。
ちなみに、会計の入門書として、以下の本はかなりの良書です。
いや、ふざけているわけじゃないんです!
ファンタジーマンガなんですが、ちゃんと基礎的な仕訳とかが学べるんですよ!
会計のお堅いイメージを払拭して学べる本なんです!(泣)
ただ、ちょっと見た目がアレなので私は本棚に並べたくありませんでした笑
なので、kindleで購入しました。安いですし。
あと、もう一冊紹介します。
やはり、真面目に学ぶならちゃんと体系だった本がいいですね笑
細かい会計用語の説明はなしにして、BS(バランスシート)、P/L(損益計算書)、CF(キャッシュフロー)といったものの関連性や読解法が書かれています。
ほとんど会計知識がなくても読みやすいので入門書としても適していますし、ある程度の知識を持っている方でも断片的な知識を線で結ぶのに役立つ本だと思います。
(関連記事:利益の種類)
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