優良株を判断する3つの大前提

優良株を判断する3つの大前提

優良株を判断する3つの大前提

3つの大前提
預金によるリスクが心配されるこの時代、資産運用についての知識をつけておかないと後々大変な思いをするでしょう。

 

資産運用というと、すぐに思いつくのが不動産投資投資信託といったものを想像してしまうかもしれませんがそういったものは不動産会社や金融商品を販売している銀行や証券会社の利益にはなってもあなたの利益にはほとんどなりません

 

 

やはり資産運用を考えるのであれば、自分で個別株を選択し、長期投資をするのが一番メリットの大きい投資です。
それが最も利益の中抜きが少なく、自分のためになる投資方法です。
(関連記事:【長期投資メリットまとめ】私が株式投資をして良かったと思う8つのこと絶対にネット証券を選べ)

 

 

しかし、長期株式投資がいいということは分かったとしても、どういった株を買うのがいいのかというのは難しいところです。
どんな長期株式投資家でも、優良株を購入したいとは思っているものの、どれが優良株なのかを簡単には当てることができません。

 

どれだけ経験値がある投資家でも、購入した株が実は優良株ではなかったなんていうことはよくある話です。

 

ただ、熟練した投資家は優良株かどうかを判断する独自の材料をいくつも持っています。
それこそ挙げたらキリがないです。

 

しかし、今回は細かい判断材料は置いておいて、優良株かどうかを判断する3つの大前提を紹介いたします。
あたり前のことかもしれませんが、投資初心者の方の参考になったら嬉しいです。

 

 

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優良株の大前提

1.安全な企業である(倒産のリスクが低い)

 

安全、安心な企業を選ぶことは長期投資においては大前提です。
長期投資において、倒産しそうな企業を選ぶということは時限爆弾をどれだけ長く抱えていられるか?というチキンレースをやらされているようなものです。

 

あなたが株を保有している会社が倒産した場合、ほとんど投資したお金が戻ってくることはありません。100万円分の株を買っていたら、当然100万円の損になります。
倒産しそうな業績の悪い株は、うまく売買できた場合は短期間で利益を上げることも可能ですが、失敗した場合はリスクもかなり大きいです。
(関連記事:株は急落したものを買えば儲かる?)

 

長期投資の運用成績を高めるためには、とにもかくにも赤字にはならず倒産など起きないような企業に投資をした方がいいでしょう。

 

それは、どれだけ経験値を積んだ長期投資家であっても同じことです。
お金に目がくらんでしまうと、ついつい利益を多く出せるようなギャンブル株に手を出したくなってしまいますが、それではいけません。

 

逆にいえば長期投資の場合、会社が倒産さえしなければ、いつかは元が取れます

 

 

具体的に企業の安全性が高いかどうかを判断するためには、営業利益や純利益がマイナスでないことはもちろんのこと、フリーCF(キャッシュフロー)がプラスかどうかや自己資本比率流動比率、当座比率を見るといいでしょう。

 

 

 

 

2.成長性のある企業である

優良株の大前提2つ目は成長性のある企業である、ということです。成長が見込めないような企業は優良株ではありません

 

 

株価というものは様々な要素により決定しています。株価に大きな影響を与える要因には例えば以下のようなものがあります。

 

  • 企業の成長性
  • 世界(日本)の景気
  • 企業への(新規分野等への)期待感

 

 

成長性があるのかどうかというのを考えるのは結構難しく多角的に判断して上げる必要があるのですが、いくつか具体例を挙げると以下のようなものがあります。

 

 

 

過去に赤字になることがなく経営ができている

赤字を出しているということはマイナス成長をしてしまっているということです。
一般的に優良企業とされているような企業でも赤字を出してしまう会社はあるのですが、こういう会社の場合は優良株とは思わない方がいいでしょう。
具体的な企業名を挙げると任天堂とかですかね?笑

 

優良企業と呼ばれているような会社でも、どういう理由で優良企業と呼ばれているのかを考えなくてはいけません。
優良企業には、利益を出して優良な場合と、社員にとって優良(ホワイト企業)な場合があります。

 

前者は優良株である可能性が高いですが、後者は疑問です。

 

後者の場合は赤字を出している可能性すらありますので注意が必要です。

 

 

逆に景気が悪くてもしっかり黒字を出しているような企業は、成長性のある企業と見てもいいでしょう。
リーマンショックのときにどうだったかというのはかなりいい判断基準になります。

 

2,010年くらいの四季報は持っておいた方がいいでしょう。

 

 

 

株主の利益と経営者の利益が一致している

我々株主の利益と経営者の利益が一致しているかを見てあげると、意欲的に成長させる気があるのかどうかを判断する材料となります。
具体的には、大株主が経営者の場合はある程度信頼してもいいでしょう。

 

経営者が株を持っている場合は、企業を成長させてインカムゲインを得るというのが最も効率よく儲ける事のできる手段です。
ソフトバンクの孫正義さんも、ユニクロ(ファーストリテイリング)の柳井さんもそうやってインカムゲインを得て、日本1、2位のお金持ちになっています。

 

企業が好業績を出して、株価が上がってくれれば、自分の持っている株も当然値上がりして莫大な利益を得ることができるので、必死に頑張るわけですよね。
彼らのような大金持ちになると、株の値上がり益の方が給料としてもらうよりも30%程度税金が安くなりますからね笑
(関連記事:【金持ちだけが知ってる秘密】年収400万円以上の人は株式投資で稼ぐべき)

 

是非とも我々株主の利益と経営者の利益が一致している企業の株も注目してみて下さい。

 

 

 

 

ROEが高い

ROEは企業の成長性を見る指標として使うことができます。
売上高の上昇率などでもいいかもしれませんが、やはりROEは株主の利益と直結している指標なので、シンプルで判断しやすい指標なんじゃないかと思っています。

 

やはりROEはせめて8~10%以上あるといいですよね。
(ROE関連記事:株初心者のためのROE(株主利益の指標))

 

 

 

 

3.株が割安である

改めて言う必要はないのかもしれませんが、株は割安の時に買わなければなりません。

 

企業業績がよく成長性のあるような株が割安になって、初めて優良株と呼べるようになると私は思っています。
いくら成長性が高くいい株であったとしても、高いのであれば意味がありません。

 

 

細かいことを抜きにすると、結局株というものは安い時に買って、高い時に売るということができれば儲かるのです。

 

逆に高値で株を掴んでしまうと、いくらいい株だとしても数年間買った金額よりも株価が安いということになり、運用効率が悪くなってしまいます
(それでもいい株を買っていれば、いつかは含み益が出るので銀行預金しているよりかはマシだと思いますが)

 

よって今後株価の上昇が見込まれるような優良株を手に入れたいと思うのでしたら、株が割安かどうかを調べるようにしましょう。

 

具体的に株が割安かどうかを判断するのでしたら、PERPBRといった指標は割安の指標ですのでかなり参考になります。

 

 

 

さいごに

いいでしょうか?

 

  1. 安全な企業である
  2. 成長性のある企業である
  3. 割安である

 

上記項目を意識しながら、優良企業を探していきましょう!
また自分のオリジナル優良企業リストを作っておくと、企業の株価が安くなったかをひと目で判断できるようになるので便利ですよ。
具体的なやり方は以下の記事をご覧下さい。

 

 

 

 

 

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