ランダムウォーク理論を知れば投資信託のバカらしさが見えてくる
- 株は難しいものである
- 運用のプロ(株の専門家)に任せれば高いパフォーマンスをあげられる
こういった考えから、投資信託といった高い手数料をとるような金融商品を選択する人が数多くおります。確かにわざわざ難しそうな投資の勉強した上で、更に損をするようなことがあるくらいなら、多少の手数料を払ってでも、プロに資産運用をお願いした方がいいかもしれないと思ってしまう気持ちは十分わかります。
時間もお金も損をしていることになるわけですからね。
しかし残念ながら、その選択肢はあまり良いものではありません。
なぜならば、運用のプロと呼ばれるような人は別に運用が上手いわけではないからです。
プロなのに運用がうまくないとはおかしな話に思うかもしれませんが、これには理由があります。
そもそも投資にプロというものはいないのです。投資のプロと言われるような人たちは、自分が勝手にプロを名乗っているだけです。
まるで、月を指差し「あれは俺のもの」と言って自分のものにしたアメリカ人デニス・ホープのようなものです。
名乗ったものがちなわけですね。
私から言わせれば、運用のプロと呼ばれるような人は、別に株で利益をあげるのが特別うまいわけではなく、株の知識がない人から資金を集めて、まるですごい儲かっているかのように見せるのが上手いだけです。
そんなわけですから、投資のプロと呼ばれるような人たちよりも高いパフォーマンスをあげるような個人投資家は腐るほどいます。それこそ、その個人投資家とは皆さんと変わらず、普段はサラリーマンをやっていて、その片手間で株式投資をやっているような人たちです。
株式投資はプロでなければ儲けられないわけではないですし、難しいものというわけではありません。
それを証明する(?)理論として、ランダムウォーク理論というものがありますので、本日はそれを紹介します。
このランダムウォーク理論を知ると、株を運用してもらうことに対して高い手数料を払うことがいかにバカらしいかが分かりますよ(^^)
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ランダムウォーク理論とは
ランダムウォーク理論とはどういうものなのでしょうか?
この理論はバートン・マルキールが「ウォール街のランダム・ウォーカー」で提唱したものとなります。
その理論内容は驚くべきもので、投資家に衝撃を与えました。
というのも「徹底的に銘柄や相場を研究して株式投資をする人たちと、その逆に銘柄や相場を研究せずに適当に株式投資をする人たちとでは、運用成績に大きな差異はない」という調査内容から、とにかく適当に株を購入して長期保有していれば利益が出るという投資理論だったからです。
このランダムウォーク理論は短期投資はおろか、投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットのバリュー投資(企業価値の高い割安株を購入する投資)すら否定する理論なので、当然物議を呼びました。
当然バフェットはランダムウォーク理論を批判しています。なんせ、ウォーレン・バフェットは市場平均よりも高いパフォーマンスを上げていますから否定するのも当然ですよね。
ランダムウォーク理論のキモは長期株式投資であること
私はランダムウォーク理論の全てを信用しているわけではないのですが、ある意味長期株式投資の本質をついているのではないかなと思っています。
それは、なるべく手数料を下げて投資をすれば、あとは勝手に利益が生まれるという部分です。
(関連記事:長期投資で発生するコスト)
バートン・マルキール(ランダムウォーク理論の提唱者)はあくまでアメリカ市場の話をしていますが、ちょっと日本での話をしましょう。
日本企業の中で上場できるほど優秀な企業というのは、日本に存在する企業の0.1%程度です。我々株式投資家というのはその上位0.1%の企業の株に対し、投資をしているのです。
当然その企業の経営者というのは、優秀な経営者が集まっています。優秀な経営者が集まって企業の利益を出そうとしているわけですから、金融危機といった外部環境によって経営が傾くときというのはあるかもしれませんが、長期的な目線で考えると業績は伸びていくと考えるのが普通です。
私達投資家というのは、その優秀な経営者たちの漕ぐ船に乗り、ただひたすら手数料(と税金)を払わないように気を付けつつ、じっと待っていればウォーレン・バフェットほどのパフォーマンスは出せなくとも利益は出せるのです。
【投資手数料と税金の関連記事】
長期投資なら適当に株を購入しても利益は出せるから投資信託は必要なし
投資信託に話を戻しましょう。
投資信託は長期投資を前提とした投資です。投資を任せるときに高い手数料をとられるので、長期的に資金を預けないと元本割れをしてしまいますからね。
しかし長期投資というものは先程のランダムウォーク理論で説明したように、適当に購入しても手数料さえ利益をあげられるものなのです。
ですから、そもそも本当にプロなのかどうかもわからない人に運用を任せて高い手数料をとられるくらいなら、自分で株を適当に購入してしまった方が高いパフォーマンスをあげられる確率が高いです。
もちろん、「自分で投資して失敗したらどうしてくれるんだ」と言われても私にはどうすることもできません(笑)
しかし、それは投資信託も同様です。別にその会社が責任を取ってくれるわけではありません。投資信託の営業マンが何をしてくれるかというと、「いやいや、今は下がっていますけどこれからちゃんと上がります」「今辞めたら損をしますよ?それでもいいんですか?」といったことを言ってくれるだけです(笑)
彼らは責任を取るなんてことは一切しません。
責任を取らないということは、契約書にしっかり書かれているからです。
それなら、自分で知識がないながらも銘柄を選んで失敗した方がまだマシだと思いませんか?
ランダムウォーク理論を信じれば、適当に投資したって手数料(と税金)にさえ気をつければプロ並みの運用成績をあげられるわけですからね(笑)
そもそも投資信託会社からすれば、株価が上がろうが下がろうがどちらでもいいのです。
株価が上がろうが下がろうが、投資信託契約者から信託報酬が貰えるわけですからね。
株価が下がっているのに「信託報酬(プロが運用するための手数料)を払え」なんていうのは普通に考えればおかしい話だと思いませんか?
株式会社の役員が会社の利益が下がっているのにのうのうと高い役員報酬を貰っていたら株主は怒りますが、残念ながら投資信託では怒っても「仕方ないですね・・。これから上る可能性が高いですが解約しますか?」と言われ、何の責任も取ってもらえません。
むしろ、怒って解約したら解約手数料をとられるので、ますます投資信託会社の思うツボです(笑)
さいごに
もう一度いいますが、適当に株を購入しても長期投資なら利益を上げる可能性が高いです。なので、長期株式投資は難しいということはありません。
そして、プロ(?)の運用成績と適当に株を購入した運用成績は変わらないという調査報告もあります。
ならば、自分で株を購入して、長期的に運用した方がマシじゃないですか(笑)
是非とも気構えせずに長期株式投資を開始してください。
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