長期株式投資をギャンブルと思っている人は株式会社で働くな!

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ギャンブル
資産を預金として眠らせる人の多くは、株式投資というものは怖いギャンブルであると誤解しているのではないでしょうか?
日本人が投資といったことを恐れ、さらに銀行預金が低いということからか、日本のタンス預金の額は78兆円にも上るそうです。
(参考:ついに「タンス預金」が78兆円に!詐欺や空き巣に注意

 

まずひとつ言っておきたいのは、株式投資はギャンブルではありません。そのような偏見は捨てて下さい。
株をやったことのない人の中には、株式投資はギャンブルであり、愚か者のやることであると考えている方がいると思います。ギャンブルは愚か者がやることというのは正解ですが、何度も言っているように株式投資はギャンブルではありません。よって、決して愚か者のやることでもありません。
まずは、ギャンブルとはどういうものか考えてみましょう。

 

 

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ギャンブルとは胴元が儲かるようになっている運に任せた博打

 

ギャンブルとはどういうもののことをいうのでしょうか?
明確には決まってはいないのですが、だいたい以下のようなものがギャンブルです。

 

  • 運の要素が強い
  • 自分以外の誰か(会社)が儲けるようにできている

 

ギャンブルの例としては以下のようなものがあるのはご存知のとおりです。

 

パチンコ・スロット
店側は釘や設定を自由に換えることができるようになっています。

パチンコ・スロット会社を運営するには、もちろんお店が儲ける必要があります。その資金は、パチンコ・スロットを打つお客さんから回収しています。
一般的に還元率は80~95%と言われています。

競馬、競輪、競艇
配当を運営会社(JRA等)が決めることができます。ということは、運営会社が損することはありません。

これも運営会社が運営していくには資金が必要となっているため、お客さんからそのお金は回収します。
一般的に還元率は70~80%と言われています。

短期株式投資
60~80%のトレーダー(短期株式投資をする人)が損をし、その損の分を別のトレーダー(プロトレーダー)が儲けています。

負けたトレーダー、プロトレーダーは手数料を証券会社に払っています。
そのため、負けたトレーダーは踏んだり蹴ったりです。

 

 

 

 

 

 

もちろん、こんな一般的にギャンブルと言われるモノの中でも勝てる人というのは存在します。
そこを否定する気はありません。
しかし、ギャンブルは大体の人が損をするようにできているのです。
なぜならば、ギャンブルの胴元(運営会社)が儲けるようにできている以上、長期的に見たら負けるように確率は収束するからです。

 

100万のお金を出して10人がギャンブルをしたとします。胴元が200万円も受けたとしたらもらえる金額の期待値は80万円です。20万円損をするなんてことは、小学生でもわかる問題です。
そんななかで、確かに120万円儲けるという人もいるのですが、そんなものは運がいいだけで何度も行ううちに、絶対に負けるように収束します。
それがギャンブルなのです。

 

では、一方で株式投資とはどういうものなのでしょう?それを理解するために、株式投資の始まり(歴史)を学びましょう。

 

 

株式投資の始まり(歴史)

 

株式投資の始まりはオランダと言われております。この時、ヨーロッパは大航海時代と言われている時代です。
こんな大航海時代に一儲けしてやろうと思った人たちは、自分の国の物を別の国に売ったり、逆に他国の安いものを仕入れて自国で売るために貿易を始めました。

 

しかし、この大航海時代の貿易は上手くいけば大金が稼げるのですがそれを狙った海賊に襲われることも多く、リスクが高かったのです。
船を準備して色んな物品を運ぶというのは、相当な資金が必要です。しかし、もし海賊に襲われたことを考えると全てがパーになってしまうので、成功する可能性は高かったとしても失敗すると失う金額が大きいだけに貿易をやりたくてもできませんでした。

 

しかし、そんな中で生まれたのが株式投資です。貿易会社(組織)の所有権を株としてみんなで分けあったのです。
貿易の準備資金にお金が100必要だったら、20の資金を提供してくれた人は2株、30の人は3株、50の人は5株で計10株といったように分けたんです。
当然、株を多く持っているということはそれだけ権利も強くなりますし、儲けた時の配分も大きくなります。もちろん、損をした時の損害も大きいです。
そうやって、貿易をするための資金を一人で払わず、何人かで有志を集い、払った資金に対して貿易の利益を分配することでリスクは下がり、比較的安全に貿易ができるようになったのです。

 

 

 

株式投資のおかげで株式会社は成り立っている

さて、この株式投資というものの現在の姿を考えてみましょう。
株式投資は貿易にではなく、株式会社に資本金(運転資金)を提供する行為となっています。

 

いいアイディアを持っているのに、それを実現するだけの資金力がない人は、株式という会社の所有権の一部を渡すことで資金を集めます。
私たち投資家はその所有権をもらう代わりに資金を提供します。当然所有権を持っているので、会社が儲けたらその利益を貰うこともできます。

 

なんかただお金を渡しているだけで何もしていないのに利益をもらうと、汚い人間のように思うかもしれませんがこれは投資家はリスクというものを背負っているため、当然の対価なのです。
万が一会社が倒産したとしても、投資したお金というのは戻ってこないんです。

 

一方、会社を始めようと思った社長は確かに自分が会社を運営して儲けたお金を株主に払うのは嫌だなぁと思うかもしれません。
しかし、返す必要がないお金で会社を立てたり人を雇ったりして、自分のアイディアを活かした事業ができるので、非常にローリスクです。

 

銀行からお金を借りると、それは借金(絶対に返さなくてはならないお金)となり、利息を払わなくてはいけません。
そもそも借りるのが大変です。なんの実績もないと大金を借りようと思っても門前払いです。

 

そのようにして、株式会社と長期投資をしている株主というものは支え支えられつの関係でいられるわけですね。

 

 

いわば、長期株式投資をする人がいるから株式会社が成り立っていると言っても過言ではないのです。
株式会社で働いている方で、株式投資はギャンブルだと思っている人がいたらその人は世間知らずです。
あなたが働けているのは、その会社に株式投資をしてくれる人がいるから働けるのです。

 

もしみんなその会社の株を全部売り、誰も買う人がいなかったとしたら一気に会社が倒産する可能性だってあります。

 

 

できれば、株式投資に対する偏見をなくしてください。株式投資はギャンブルとは全く違うものなんですから。
株式投資はいわば社会貢献なのです。

 

 

 

 

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