キャッシュフローのポイント
キャッシュフロー(CF)について、記事をいくつか書きましたが、投資するうえでのCFの確認するべきポイントをまとめてみましょう。
以下のポイントは、健全な経営ができているかのポイントとなります。
このポイントに当てはまっていないからといって、ダメな企業というわけではありません。
むしろ、リスクを取るべき時に取らないようでは、成長もありません。
あくまでも、キャッシュフローだけで全てを判断しないようにして下さい。
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営業CFがプラスである
営業CFはできるだけプラスの方が好ましいです。
営業CFの記事でも述べましたが、確かに急成長しすぎている為、営業CFがマイナスになっているということもあり得ます。
その企業が問題なく、成長し続ければ、その分投資した時のリターンも大きくなるでしょうが、不祥事や経済危機等の問題が起こり、商品やサービスが売れなくなるといったことが起きてしまうと、営業CFがマイナスな分、在庫や売上債権を抱えているということなので、経営が大きく揺らぎ、資金繰りに困る可能性が出てきます。
そういったリスクを回避する意味でも、お小遣い程度を稼ぐ長期投資先を探しているのであれば、営業CFはプラスの方が、無難と言えるでしょう。
直近3~5年の平均フリーCFがプラスである
リスクの低い健全な経営となると、やはりフリーCFがプラスである方がいいでしょう。
その理由については、投資CFの記事で述べているので、そちらをご覧下さい。
フリーCFと財務CFを合計した値がプラスである
営業CFと投資CFと財務CFを合計した値がプラスであるとも言いかえることができます。
フリーCFは企業活動で生まれた当期の余剰なキャッシュです。
財務CFは借入の返済ですとか、株主への配当金といったものです。
つまり、余剰なキャッシュ内で配当金を出したり、借金の返済をしているのかということですね。
フリーCFと財務CFの合計がマイナスということは、貯金を切り崩しているということです。
ある決算で一回マイナスになったくらいでは、そこまで神経質にならなくてもいいですが、毎回となると話が変わってきます。
配当金等が減ってしまうと、株主は怒りますし、当然株価も下がりますが、だからといって無理な資金繰りは最悪倒産に繋がってしまいます。
ちゃんと、企業ができる範囲で株主還元をしなければいけません。
有利子負債が営業CFの3~5倍程度に収まっている
これは、身の丈に合った借金をしているかということを確認できます。
際限なく、借金を作ってしまうと、不測の事態が起きた時に返せなくなってしまいます。
不測の事態があっても、なんとか返せるだろうという基準として、有利子負債が営業CFの3~5倍程度であればなんとかなるのではないかと思います。
まったく投資や配当金を出さないということを続ければ、営業CF3~5年程度で有利子負債を完済できるということですね。
現金を有利子負債程度有している
現金は多いに越したことはありません。
現金が多いということは、積極的に投資をしていないと言い換えることもできるかもしれませんが、健全な経営ということであれば、現金は多ければ多い方がいいのです。
有利子負債程度の現金を所有しているのであれば、かなり健全ということができるでしょう。
何か経済危機みたいなことが起きても、持っている現金だけで、借金を返すことができるのですからね。
そうそう倒産ということにはならないでしょう。
以上、キャッシュフローのポイントとなります。
キャッシュは貯めたり、使ったりするバランスが重要なので、あまり健全性を意識しすぎると、投資先として魅力のないものになってしまうかもしれません。
このサイトは、あくまで長期株式投資を勧めているので、こういう戦略はあまり好きではないのですが、経済がイケイケな時は、上記条件に当てはまってなくても多少のことは目を瞑り、急成長中の投資先に、
経済が失速しそうなときは、倒産しない健全な経営をしている企業に、
と投資先を変えるという投資戦略もあります。
投資の参考になったら嬉しいです。
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