キャッシュフロー
企業経営の中で、キャッシュフロー(CF)を意識することは重要です。
キャッシュフローとは、言葉の通り、キャッシュ(現金)の流れ(フロー)のこと、もう少し詳しく言うと、お金がどのように入ってきて、どのように出て行っているかを見るためのものであると言えます。
一見、利益との違いが分からないように感じる方もいると思いますが、キャッシュフローと利益は別物です。
キャッシュフローというものが分かると、なぜ「利益は出ているのに倒産(黒字倒産)するのか」といったことも分かるようになります。
キャッシュフローを個人の家計で考えてみましょう。
普通、お給料という形で我々は収入を手に入れます。
では、この収入は、全て自由に使えるかと言ったら、皆さんご存知の通り、そうはいきません。
例えば、所得税だったり、厚生年金だったり、そういったものが差し引かれ、手取り額というものが決まってきます。
また、その手取り額の中から、株を買ったり、不動産を買ったり、パソコン(固定資産)を買ったりといったことをします。
さらに、一般の家庭では、月々のローンといったものを手取り額から払ったりしていることでしょう。
そうした中で、余ったお金に、今までの預金を足したものが、現在持っている預金となるのです。
こういったものが、個人でのキャッシュフローということができます。
企業の場合も、考え方は同様です。
繰り返しになりますが、お金がどのように入ってきて、どのように出て行っているかを見るためのものです。
企業のキャッシュフローは大きく3つに分けられます。
- 営業キャッシュフロー(営業CF)
- 投資キャッシュフロー(投資CF)
- 財務キャッシュフロー(財務CF)
会社の営業活動(企業の活動)により、どのくらいお金を得られた(もしくは失った)かを見ることができます。
家計でいうと、食費を引いた手取り額といったところです。
固定資産や株取得にどのくらいお金を使った(もしくは得られた)かを見ることができます。
家計で言うと、家を買う頭金だったり、パソコンや家具といった資産の購入にどのくらいお金を使ったかに相当します。
お金を借りたり、借金返済にどのくらいお金を失った(もしくは得られた)かを見ることができる
家計で言うと、ローンをいくら返したかとか、いくら銀行に借りたかといったものに相当します。
また、特に営業CFと投資CFを合わせたものをフリーキャッシュフローといいます。
さて、ここまで見ると、なんとなくなぜ黒字倒産する企業があるのかといったことが分かりますでしょうか?
倒産は、会社の現金がなくなったときに起こります。
さらに、黒字というものは営業利益がプラスの状態です。
つまり、黒字倒産は稼ぐ力はあるけど、それ以上のお金を使っちゃったりして、資金繰りができなくなった時に起こるのです。
個人で破産する人も同じですよね?
お給料はあるものの、それ以上の買い物をしてしまい、いつの間にやらクレジットカードの返済金とかが給料を上回ってしまうから破産してしまうのです。
こんな感じで大まかなキャッシュフローの概念は理解いただけましたでしょうか?
別ページでは、営業CF、投資CF、財務CFについて細かく説明していきます。
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