営業キャッシュフロー
営業キャッシュフロー(CF)は、企業の営業活動により得られたお金の事です。
営業活動によるキャッシュフローなんて言い方もします。
この営業CFには、企業の真の実力が反映されます。
営業CFはプラスでなければいけません。
プラスじゃないということは、本業がうまくいっていないということです。
個人で考えると、働いているのに何故かお給料がもらえていないようなものです。
ちょっと営業CFの中身を見てみましょう。
- 税引前当期純利益
- 減価償却費
- 引当金の増加額
- 売上債権の増加額
- 棚卸資産の増加額
- 仕入債務の増加額
- 法人税等の支払額
特別な利益や損失が発生していないのであれば、経常利益のことです。
企業活動が上手くいっているのであれば、以下の項目の金額より、かなり大きい金額となります。
費用として計上した減価償却費をキャッシュフローで加算計上します。
よってプラスになります。
減価償却の考え方と同様に、プラスとなります。
売上債権は商品は売ったのに、お金が入っていないという状態の、いわば売掛金のことです。
キャッシュが会社に入っていないことになるので、普通はマイナスとなります。
棚卸資産は売る予定の商品や商品にする予定の原料のことです。
キャッシュを払ってしまっている状態のことなので、普通はマイナスになります。
仕入債務は原料を仕入れたけど、お金を払っていない状態の、いわば買掛金のことです。
キャッシュがまだ会社にある状態なので、普通はプラスとなります。
上記項目を全て合計し、出た小計から法人税を引きます。
税金なので、もちろんマイナスです。
普通は小計の約30%を取られます。
それより少ない場合は、過去に赤字を出したりして、減税措置をされている可能性があります。
営業CFがマイナスでも優良企業の場合もある
営業CFはプラスじゃないと本業がうまくいっていないと先に述べましたが、うまくいっていてるにも関わらず、マイナスの場合もあります。
急成長中の会社の場合です。
売上が急に増加し、売上債権が増加、さらにどんどん商品を出すために、棚卸資産も増加。
そういう理由により、マイナスになります。
なので、営業CFがマイナスだからこの企業はダメだという覚え方をしてしまうと、美味しい投資先をみすみす逃してしまうことになるかもしれませんのでご注意を。
その場合は、ちゃんと倒産しないくらいの現金を所持しているかにも注目してあげなくてはなりません。
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