NISAの注意点(デメリット)

長期投資で発生するコストや税金がなければ良いと思うなら、NISAを素晴らしいと思うはず【NISAとは?】で説明しましたが、NISAの最大のメリットは株の運用によって得られた利益が非課税になるということでした。
このメリットはかなり大きく、ほとんどの人にとって、活用するべきものとなっています。では、逆にNISAのデメリットってあるのでしょうか?
万能にも思えるNISAにも、デメリットはあります。
- 損益通算を行いたい場合
- 5年以上の超長期投資を行う場合
上記二つのデメリットを詳しく見ていきましょう。
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NISAのデメリット①:損益通算ができない
NISAの最大のデメリットは損益通算ができないことです。損益通算とはどういうものでしょうか?
読んで字のごとく、損失と利益を通算して、おかしな税金の取られ方を無くすというものです。
実際の例を見てみましょう。
木村太郎君は、
①A会社の株が20万円下がり、これを売りました(-20万円)
②B会社の株が20万円上がり、これを売りました(+20万円)
さて、上記①と②なのですが、
税金というものを全く考えない場合、木村太郎君の利益はいくらでしょうか?
当然、
①+②=-20万円+20万円=±0円
ということで、0円です。
しかし、税金が絡むと、どうなるのでしょうか?
2016年5月現在、株の利益には約20%の税金がかかります。
それも、一般的には株を売ったときに、利益が発生すると勝手に税金が徴収されるようにしています。
するとどうなるでしょうか?
B会社の株を売り、20万円の利益を得たときに、20%の税金(4万円)が取られるのです。
ということは、税金を考えた場合、太郎君の利益は、
-20万円+(20万円-4万円)=-4万円!!
なんと、20万円損して、20万円勝ったというのに、なぜか4万円の損をしたことになっているのです!
これって不公平じゃないですか?
ってことで登場するのが、損益通算です。
確定申告により損益通算することで、
「A会社の株で20万円損しているから、B会社の株で得た20万円には税金かからないよね!」
ということができるのです。
また、損益通算は3年の繰り越しが認められます。
①A会社の株を2015年に売り、20万円損をした。
②B会社の株を2018年に売り、20万円得をした。
上記①、②の場合、しっかり確定申告をすることで、
「A会社の株で2015年に20万円損しているから、今回(2018年)B会社の株で得た20万円には税金かからないよね!」
と言うことができます。
時間を超えた損益通算ですね。3年以内の損益を合算することが可能なのです。
さて、そんな便利な損益通算ですが、NISAは使えません。
NISAで損したら基本的に泣寝入りです。
①A会社の株が20万円下がり、これを売りました(-20万円)
②B会社の株が20万円上がり、これを売りました(+20万円)
上記の場合、損益通算ができると、利益は±0円でしたが、
NISA口座を使用していた場合、損益通算ができないので、
利益は-4万円です。
よろしいでしょうか?
NISAは、損をしてしまったら(株価が下がりやすい株を選んでしまったら)、普通の口座よりもたちが悪い、ということを覚えておいてください。
NISAのデメリット②:5年以上の超長期投資
デメリットと言うほどではないかもしれませんが、NISA口座は5年単位で、色々と考える必要が出てきます。
まぁ、一度買ってしまえばあれこれ考える必要がないということを長期投資のメリットと考えると、
時間的コストがかかってきてしまうと言えるかもしれません。
なぜ、5年単位で再考が必要かというと、NISAの非課税期間は5年となっているからです。
具体例を以下に示します。
①2015年にA株を100万円分買いました。
②2019年末にはA株は200万円になっていました。
このときに選択肢は主に三つあります。
a.A株(200万円)を普通の口座に移す。
b.A株をすべて売却する(100万円の確定利益を得る)
c.ロールオーバーする。(2020年のNISA枠を使い、繰り越す)
a~cはどう選べばいいのでしょうか?
a→2020年のNISA枠は他の株で使いたいと思っており、
A株はまだ上がるという見立てがあるとき。
b→A株はもうほとんどあがるという見立てがないとき。
2020年のNISA枠では他の株を買おうと思っており、
その購入資金が欲しいとき。
c→A株はまだまだ上がるという見立てがあり、
NISA枠で他の株を買う意思がない時。
上記から、一番近いものを選ぶのがいいのではないでしょうか?
さて、これらのことから、どういう株がNISAに適しているのでしょうか?
ハイリスク・ハイリターン株は利益を得たときこそ、最大限にNISAを活用できているということができますが、
損をした時にその損を損益通算できないのが痛いところです。
では、ほとんど株価の変動がなく、配当狙いのローリスク・ローリターン投資はどうでしょうか?
これは、ハイリスク・ハイリターンよりいいかもしれませんが、
利益自体が小さいので、税金自体が小さく、NISAを活用できているとは言えません。
筆者が考える、NISAに最も適した株というのは、
業績が着実に上がっており、リーマンショックから3年以内にリーマンショック前の株価に立ち直っている株です。
業績が着実に上がる株は、長期的にみると、株価は順調に上がります。
また、リーマンショックから3年以内にリーマンショック前の株価に立ち直っている株は、
外的要因からも立ち直る強さがあるということになります。
IT関連の成長は著しいけど、落ちるのも早い株よりかは、
堅実に、PBRやPERが低く、営業利益が着実に上がっているような
株が、NISAに強い投資株であるといえます。
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