株のアナリストの言葉なんか信用すると一生投資で成功しない
株を始める際、情報をどういったものから得ればいいのか分からなくて、株のアナリストの言葉を参考にするという方がいるかもしれません。
彼らは株に関する知識が豊富で様々な観点から「この株は買いだ!」「この株は売りだ!」ということを言っています。
株の知識がないと自信満々に語る彼らをついつい信用し、それに乗っかって自分も買おうと思ってしまうかもしれません。
しかし、待ってください。株のアナリストの言葉を無条件に信じると一生投資で成功しません。搾取されるだけです。
その理由を今回は説明します。
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アナリストの利益と我々投資家の利益は根本的に異なる
株のアナリストの言葉を信じてはいけないというのは何故か?
それはアナリストたちの利益と我々投資家の利益は根本的に異なるからです。
彼らが儲ける仕組みを理解すれば、彼らの発する情報に信用をおいていいわけではないということがわかってきます。
(関連記事:情報入手する上で知っておきたいこと【ホントは教えたくない話】)
私たちの売買手数料がアナリストの利益になっている
アナリストたちは私たちと同じように、これから上昇すると思った株に投資して儲けているわけではありません。
彼らは私たちに株を売買させることで儲けているのです。
私たちは、証券会社で売買することに対して手数料を払わなくてはいけません。
そして取引量が多ければ多いほどその手数料は高くなります。
(関連記事:長期投資で発生するコスト)
つまり「この株は買いだ」もしくは「この株は売りだ」と煽って私たちに売買させることが彼らの仕事なのです。
その為、彼らは長期投資を勧めることはほとんどありません。
なぜならば長期投資をされると彼らに売買手数料が入らないからです。
私たちからするとコストの安い長期投資の方が儲かりやすいのですが、アナリストからすると売買手数料をたくさん払ってもらえる短期投資を我々にやってもらいたいので我々とアナリストの利益は異なってきます。
本当に株価が上がるという自信があるのだったら、アナリスト自身が自分で投資をすればいいのです。
なぜそうしないのかというと、自分で投資をするとリスクが高いからです。株というのは上がるのか下がるのか実際のところは蓋を開けないとわからないのでアナリストはそういったリスクを踏みたくないのです。
そこでどうするのかというと、リスクは私たちのようなほかの投資家に踏ませ、自分たちは確実に儲けることのできる手数料で儲けていくのです。
無条件にアナリストを信じるとこのように搾取されてしまいますよ。
アナリストは我々から授業料を取りたい
アナリストたちは日々株の上下を予想します。
そうすると何勝何敗という形で勝率というものが出てきますね。
この勝率が高かったりすると、私たちは「このアナリストは信用できる」というようなイメージを持ちます。
そして、彼らは勧誘するわけです。
私の投資手法をあなたたちに教えます、と。
実際yahooファイナンスのようなサイトのアナリストはそういった投資講座を開いているアナリストがほとんどです。
そしてどんどん有料で私たちから授業料をとっていくという儲けの図式が成り立っているわけです。
確かに、予想が当たっているとその人を信用してしまいますよね。
しかし、ここはよく考えてください。
株価というものは結局上がるか下がるかの2択です。
当然確率というものは偏りがあるので、何人も株の上下を予想している人がいれば当たり続ける人も出てきます。
そんな人を信用してもいいと思いますか?
2択なので、アナリストの勝率もその辺の子供の勝率も結局のところは変わりません。
それなのにアナリストたちの言うことを信じるというのは、愚かな選択だと私は思います。
他にもyahooファイナンスにはパフォーマンスというものも書かれてあり、これが+60%のように書かれているといかにもすごいように感じますがそれも別にすごいわけではありません。
そもそもこのパフォーマンスというものは私から見ると意味のない数値です。
パフォーマンス計算は始値と終値で計算しているのですが、実際に投資をすると始値で購入できるわけではありませんし終値で売却できるというものではありません。
また、株というものはこの株をたくさん購入したり、この株は少なく購入するというようにバイアス(偏り)があるものです。それを一様に考えるというのは意味がありません。
さらに、パフォーマンスには売買手数料が入っていません。実際に売買して手数料も含めると実はマイナスだったなんてよくあることです。
ちゃんと情報を発信している人の利益は何かを考えないと与●翼のような人に騙されてしまいますよ(笑)
(関連記事:投資のうまい話は疑え!!)
アナリスト情報は企業情報確認ツールとして有用
これまでたくさんアナリストをディスってきてしまいましたが、アナリスト情報が全く役に立たないかというとそんなことはありません。
売買の判断が役に立たないだけで、企業情報といったものは有用な情報です。
アナリストは株価が上がったり下がったりするという予想を裏付ける為の根拠を提示する必要があります。
こういったものはあまり知らない企業の情報を集める為のツールとして役に立ちます。
彼らは情報通でないとアナリストという世界でやっていけないので、情報量だけは持っています。
そのように割り切って彼らのアナリストレポートを見るといいでしょう。
しかしその企業情報と株価予想は完全に切り離して考えるようにしないと、よけいな情報に惑わされて投資をする羽目になるので気をつけてください。
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