負債の種類(流動負債と固定負債)
資本は大別すると2種類となります。
貸借対照表を見て分かる通り、負債と純資産です。
今回は資本のうちの一つ、負債について書いていきます。
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負債とは?
個人でも、負債という言葉はよく聞きますよね。
恐らく、借金と同じ意味で使用しているのではないでしょうか?
私も、よく借金と同じ意味で使用したりするのですが、実際は負債というものは、借金よりも広義な意味となります。
私たちがよく使う借金という言葉は、家のローンを組んだりするときに銀行への借金という使い方をしたり、友達からお金を借りたりする時も「借金ね!」って感じで使いますよね?
会計用語でいうと、前者は「長期借入金」といい、後者は「買掛金」といいます。長期借入金も買掛金も、それぞれ負債の一種です。
そんなイメージを持ったところで、負債についてを少し詳しく分類していきましょう。
流動負債と固定負債
資産の種類②で流動資産と固定資産という言葉があったのを覚えているでしょうか?
それと言葉は非常に似ていますよね。
負債は流動負債と固定負債の2種類に大別されます。
この分類の仕方は、流動資産と固定資産の時の考え方と同じで、1年以内に現金になるかどうかです。
1年以内に現金にして払わなければならないような負債は流動負債、1年以上の長期に渡る負債は固定負債となります。
流動負債
流動負債は1年以内にキャッシュとして払う必要がある負債です。
(前受収益はモノやサービスを払う)
もしも、手元にあるキャッシュが流動負債よりも少なかったら、かなり危ないです。
流動負債は以下のようなものがあります。
- 支払手形
- 買掛金
- 短期借入金
- 前受収益
支払手形も買掛金も本質的には違いがありません。投資をする上では、別に区別して考える必要はないと思います。
モノやサービスを買ったのにお金をまだ払っていない状態の借金です。
銀行等から借りた、1年以内に返さなくてはいけない、短い期間での借金です。
こちらがモノやサービスを提供する際、先にお金を貰っている状態の形式上の負債です。
提供が完了した際、負債から収益になります。
前受収益はちょっと性質が違いますよね。
上3つがお金を負債として負っているのに対し、前受収益はモノやサービスを負債として負っているわけですね。
固定負債
固定負債は1年以内にキャッシュとして払う必要のない負債です。
固定負債には以下のようなものがあります。
- 長期借入金
- 社債
- 長期前受収益
- 引当金
長期的に銀行等から借りているお金です。
会社が発行する債券です。社債は普通長期的な資金調達として発行されるものなので、固定負債となります。
長期的な前受収益です。例えば、5年に及ぶ工事で先にお金を貰う場合、長期前受収益になります。
退職金といった、将来発生するであろう費用を見積もった、形式上の負債です。
こうしてみると、負債にも質があるということが分かりますよね。
お金ではなく、サービス等で払う負債というのは、キャッシュで払う必要はない為、資金繰りに苦労するというわけではありません。
さて、これで負債についての記事は終わります。
次回は、資本のもう一種類、純資産についてです。
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