1.【PERを学ぶ前の導入】「卵」が「割安」ということについて考える
PERは株式投資をやる上で最重要な指標と言っても過言ではないかもしれません。
なぜならば、PERは株価が割安かどうかということを判断する指標の一つだからです。
いくら優良株だとしても、安いときに買わなくてはいけません。
高値のときに優良株を掴んでしまうと、たとえそれが優良株だとしても購入時の株価以上に値上がりするのに2~3年ほどかかってしまうかもしれません。
せっかくの優良株を買ったとしても、それでは嬉しさも半減です。
さて、先程から割安とか安いとか言う言葉が出てきていますが、割安や安いってどういうことなのでしょうか?
PERについて具体的に学ぶ前に、導入として普段スーパーで購入する卵を例にとり「割安」ということについて考えてみましょう。
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卵を安く買ってみよう
卵を買うときは誰でも安く買いたいと思いますよね。卵の普段の相場といえばだいたい150~200円といったところでしょうか?
しかし、ケチな私はこの金額では買う気が起きません。なぜならば、高いからです!
よくスーパーの広告を見るような人ならわかると思うのですが、卵って安いときは先着500名様限り100円といった金額で売っています。
私はケチなので、卵は150~200円で買いたいと常々思っています。
新聞に挟まった広告をみたり、ネットで近所のスーパーの広告を確認したりして100円で売っている日を探します。
「あ!A店で今日100円で卵が売っている!B店も128円で安いけど、今日はA店に買い物に行こう!」
そしたら自転車でひとっ走りしてスーパーへ行き、見事卵をゲットすることができました。
家に帰って卵を割ってみると、黄身は濃い黄色であり、爪楊枝を刺しても倒れないような新鮮な卵でした。
美味しい卵を安く購入できて私はホクホク顔です。
基本的には株というのも、私が卵を買うときと同様のことをやってあげるといい投資成績が出せるようになります。
卵を安く買うために私がやったことは何か?
さて、私は卵を安く買うためにどういった行動をしていたのでしょうか?エッセンスを下に書いてみましょう。
- 卵が安くなるのを待った
- 卵が安いか他店と比較した
- 卵が新鮮か確認した
卵が安くなるのを待った
卵はいつでも買うことができます。しかし、特売日でなければ卵って高いんですよ。
安く買うには待たなければいけません。
株も同じです。株にも卵と同様、割安なときと割高なときがあるんです。
しかし、株の方が卵を購入する場合より少し複雑です。卵の特売日はスーパーによって大体決まっています。私の近所のスーパーだと大体土曜日です。そして、一番安い金額が100円です。
なので、卵を安く買おうと思ったらとりあえず100円で買えたらOKなのです。
一方株は、安い金額というのは決まっていません。卵のように何円で買えたらOKという金額がないのです。
しかし、全く基準がないと株価の高い安いの判断ができません。
そこで役に立つ基準(指標)としてPERがあるのです。
卵が安いか他店と比較した
卵の高い安いは他店との比較も重要ですよね。私はいくつかのスーパーの広告を調べたり、実際に足を運んだりして安い卵を探すのです。
探した結果、卵はA店で一番安く売っているということが判明したので、普段からA店の特売日に卵を買うようにしようと決めたわけです。
さて株の場合はどうかというと、株も同業他社で高いのか安いのかを決めなくてはいけません。
同じ業種でしたら比較がとてもしやすく、割安なのか割高なのかが判断しやすいのです。卵とお肉の金額を比較しても意味が無いように、なるべく近い業種で比較しなくては意味がありません。
近い業種を比較してこそ割安なのか割高なのかが判断しやすいのです。
この時の判断にもPERという指標を用います。他社と比較してPERが低いと割安だなんていうように考えるのです。詳しくは次の記事で述べます。
ちなみに、他社と比較する際に株価によって高い安いというのを決めることに意味はありません。つまりA社は30万円で購入できて、B社は20万円で購入できるのだからB社の方が割安だなんて判断は論外なのです。
これは卵で言うとLサイズの鶏の卵10個セットで150円でダチョウの卵2個セットで1000円だから150円の方が割安だと言っているのと同じくらい見当違いな話です。
企業によって発行済株式数も違えば、企業規模も変わってきます。そうすると値段だけで決めるということに意味はないのです。
卵が新鮮か確認した
割安かどうかというのは、卵がちゃんとした商品であるということが確認できて初めて割安であるということができます。
なので、最後の「卵が新鮮であるのか」という確認はかなり重要です。日本の場合は確認しなくてもちゃんとした商品であるということがわかるかもしれませんが、中国で考えてみてください。
ダンボール肉まんやプラスチック米を売ってしまうような国ですよ?(笑)
そういったものを買わされたのでは、いくら安く買えたところでそれを割安だなんて言うことはできません。
腐った卵が50円で大セール!!なんてみなさん食いつきますか?
それなら高いとは思っても250円の卵を買いますよね?
腐ってないとしても100円の卵と250円の卵を比較して、圧倒的に250円の卵の方が
おいしいと思ったら、250円を買う人だっていますよね?
割安という判断は難しい
こうなってくると卵の割安や割高を本当の意味で、何で判断するかなんて分かんなくなってきます。
100円で卵を購入できたとしても、もしかしたら腐っているかもしれません。そうしたらその卵は割安だとは言いません。
あえて割安かどうかを判断するものというと、値段やおいしさを含めた満足感ですかね?(笑)
どうですか、値段やおいしさを含めた満足感って。かなり曖昧な指標だと思いませんか?
言いたかったことは割安、割高の比較って難しいんです。なのでPERという指標も割安の指標なんて言われていますが、かなり曖昧な指標なんです。
卵の例を考えると、「卵が平日と比較して休日は安いのか」や「B社と比較してA社の卵は安いのか」という判断をするのには、PERはかなり有用な指標です。
しかし、残念ながらPERで「卵が新鮮なのかを確認」することはできません。本当の意味で割安であるということは最後の新鮮かどうかも分かって初めて割安といえるのに、PERはそこまで判断することができないのです。
いちばん重要な指標と言われているPERですら、その程度の指標であるということを理解してください。
次の記事:PER~割安の指標~その2はこちら
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