神戸物産は高い売上高営業利益率を誇る独断おすすめ株!
神戸物産という会社をご存知でしょうか?
あまり聞きなれない会社かもしれませんが、業務スーパーと言ったら、半分以上の方は「あ~、知っている!!」となるのではないでしょうか?
2017年1月現在、店舗数は700を超えており、どんどん力をつけている企業です。
他の大手スーパーである、西友が340店舗ほど、イオンが620店舗ほどであることを考えると、かなりすごい気がしますね。
今回は、この神戸物産の投資先としての魅力に迫りたいと思います。
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神戸物産はなぜ優良株なのか?
私が神戸物産をなぜ魅力的な優良株だと思うかを書いていきます。
魅力1:絶対になくてはならない小売業
人間は生きていく上で絶対にご飯を食べていかなくてはいけない以上、スーパーというものは生活に必須です。
確かに現在はネットスーパーなんてものもできて、直接足を運ばなくても色々買えるようになっていますが、実際にスーパーがなくなるというのは想像がつくでしょうか?
スーパーで色んな品物を見て回っている中で、安い商品を見かけたときに、今晩のレシピを思いつくなんて方もいるはずです。
つまり実店舗を設けてお客さんを誘致するというスーパーの形態はまだまだなくならないと思います。
魅力2:低所得者層が増える為、安いスーパーを利用する人数は増える
ピケティの21世紀の資本が有名になったのは、2015年のことです。
このままではさらに高所得者と低所得者の格差が広がるということを指摘した本でした。
今後、格差をなくすようにする政策が挙がるとは思いますがなかなか実現するのは難しいでしょう。そういった政策を考える人たちが高所得者層なんですから、わざわざ自分たちに不利な政策を進めようとは思いませんよね(笑)
日本より10年ほど進んでいると言われているアメリカがどんどん格差が広がっていっているわけですから、間違いなく日本でもしばらく格差は広がることでしょう。
そうすると、私を含めた低所得者は少子高齢化の中でも増えていくと考えられます。
また、これからの日本はどんどん若い労働力がなくなることへの対応をする為に海外からの労働者を受け入れることは自然な流れと言えます。海外から日本に来る海外労働者というのは発展途上国の人ですから、そういった方も安さを求めて業務スーパーを利用することでしょう。
実際に業務スーパーに足を運んでみてください。現在でも海外の方が多いことに気付くのではないでしょうか?少なくとも、私の住んでいる地域にある業務スーパーはブラジル人や中国人を代表としたアジアの方々を良く見ます。
そういった流れを考えると、まだまだ業務スーパーは成長の余地があると考えられます。
魅力3:業務効率化による高い売上高営業利益率
神戸物産は経営を効率的に行っていることで有名ですね。
いくつか見てみましょう。
効率化1:段ボール陳列
我々の目に見えるところですと、商品の陳列が特徴的ですよね。
段ボールのままボンと置いて値札が貼られています。
見栄えは悪いですが商品陳列にかかる手間が一気に解消されますよね。
効率化2:6次産業化
他にも製造から流通、販売までを一貫して行う6次産業化を進めています。
営業をやったことある方なら、これがいかに効率化につながるか分かりますよね(笑)
お互いの腹を探り合ったり、高い接待費を払ってお客さんとの関係を繋ぐように頑張ったり・・
そういったことが全て自社でできるんで、かなりの効率化ですよね。
効率化3:FC(フランチャイズ)展開
神戸物産はセブンイレブンやローソンといったコンビニやマクドナルドと同様に、FC(フランチャイズ)展開をしております。
FCとはかなり簡単に言うと業務スーパーを経営したいという人に、その商品でしたり経営のノウハウを教えてあげる代わりに、その売り上げの一部を貰うというものですね。
FC展開は安定した収益が入ってきて、リスクも少なく収益があげられます。
FC展開が儲かる仕組みは「金持ち父さん 貧乏父さん」で有名なロバートキヨサキさんの「改訂版 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント:経済的自由があなたのものになる (単行本)」に書いてますよね。
最初この本を読んだときは「ネズミ講の話か!?」って気がしましたが、今よくよく考えるとFCの話でもありますね(笑)
ネズミ講もFCも似たようなものなんですね(笑)
他にも業務スーパーは業務のIT化とかそういった取り組みをやっているおかげか、神戸物産の売上高営業利益率は小売業としてはどんどん高くなっており、2015年10月決算では約3%、2016年10月決算では4.9%となっております。
この売上高営業利益率の上昇傾向は、店舗が増えるにつれ、もっと上がってもおかしくはないでしょう。
一方他のスーパーはどうかというと、イオンは2016年2月決算で約2%、ライフも同様に約2%です。
イトーヨーカ堂に至っては赤字ですね。西友は親会社がアメリカなので分かりませんでした(笑)
このように、かなり効率的な経営ができていると分かります。
魅力4:冷凍食品を筆頭に商品力がある
神戸物産(業務スーパー)は商品力があるということに関しては、首をかしげる方もいるかもしれません。私も業務スーパーの商品が全ていいとは思っていません(笑)
ただ冷凍食品は結構豊富にあり、金額的にも商品的にもかなり素晴らしいと思っています。
他のスーパーではあまり見ないPB商品が多いですよね。
時間に追われている現代人からすると、冷凍食品ってかなり魅力的ですよね。
解凍するだけで簡単に美味しいご飯ができますし、保存も長期間できるんで腐らないですし。
売る側からしても、保存がきくというのは商品の廃棄や値引きシールを貼る必要がないといった手間が省けるのでかなりメリットがあります。
そういった冷凍食品に力を入れている神戸物産は、現代の客のニーズを理解しているということができるでしょう。
イオンのトップバリューでしたり、イトーヨーカ堂(セブンイレブン)のセブンプレミアムといったPB商品は、今まで売られていたNB(ナショナルブランド)をちょっと変えただけで面白みがないんですよね。餃子やスパゲティーやチャーハンなんてどこでも売っているじゃないですか。
その点、業務スーパーを訪れたことのある方でしたら分かると思いますが、全然商品のラインナップが違いますよね?
業務スーパーに初めて行った方は、少なからず心が躍るはずです。
(関連記事:業務スーパーの冷凍食品は魅力いっぱい!週2で業務スーパーで買い物する私の厳選5品!)
神戸物産のリスクは?
ここまで良いことばかりを並べてきましたがリスクについても触れなければなりません。
私的には「神戸物産は少しリスクが高いかな?」と思っている株なので、少額投資しかしておりません。
投資する際はリスクも踏まえ、自己責任で投資するようにして下さい。
リスク1:自己資本比率の低さ
神戸物産はかなり自己資本比率が低いですね。
神戸物産IR情報より転載
自己資本比率の低さは、業務が好調な時はレバレッジがきいて、成長速度が速くなり、株価もその分急上昇するのですが、経済情勢等が原因で成長が鈍化した時、会社の経営が大きく傾きます。
→自己資本比率に関する記事はこちら
この自己資本比率の低さに関しては、神戸物産がよく言及されるリスクですね。
ただ、私としては自己資本比率は低いものの当座比率や流動比率がかなり高い値となっているため直近は問題ないと判断しています。
(関連記事:キャッシュがあれば怖くない!?流動比率と当座比率で安全性を測る)
リスク2:円安リスク
海外からの輸入が多い神戸物産は、円安の影響を受けます。
デリバティブで円安リスクに備えている企業ですがやはり極度な円安には弱いはずです。
とは言ってもトランプ大統領就任により2016年末~2017年初期は大きく円安に振れたのに、2017年3月には円安だけど還元セールというものを実施しています。
円安で大打撃を受けているのであればこんなことできないでしょうから、そこまで影響はないのかもしれません。
リスク3:売電価格引き下げ(太陽光発電事業)
神戸物産は太陽光発電事業に投資をしております。
しかしまだ収益化もできていない現在の段階で、売電価格の引き下げが決まりました。
売電価格はどんどん下がる傾向を見せているので、これからどうなるかは不安なところであります。
リスク4:インサイダー取引問題
神戸物産は2016年にインサイダー取引の疑惑がかけられています。
現在ではこの疑惑が解消され落ち着きを取り戻しましたが、若干の引っかかりを覚えます。
というのも、この疑惑は「2016年の自己株式取得の際にその情報を流しインサイダー取引をした」というものです。
先に述べたとおり、神戸物産は自己資本比率が低いのですが、それにも関らず貯まった資金を負債の返済に充てるのではなく自己株式取得に使ったわけです。
疑惑は解消されたと言いつつも、ちょっときな臭い感じは拭えません。
私の総評としては、神戸物産はリスクを多少含むものの会社の方針が面白く、まだまだ成長の余地があるので持っておきたい株といったところです。
なので、ポートフォリオの1/5は絶対に超えない程度に保有して、企業の成長を見守っていこうと思っています。
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