セブン銀行は異質の収益モデルを築く金融株!!

セブン銀行は異質の収益モデルを築く金融株!!

セブン銀行は異質の収益モデルを築く金融株!!

セブン銀行 ATM

 

セブン銀行を知らない人はほとんどいないのではないでしょうか?
セブンイレブンの中でよく見るATMを提供している企業です。

 

2016年5月頃、不正引出しで話題になりましたよね。
コンビニATMで14億円不正引出し

 

筆者は投資していたので、このニュースを見たときは、「マジか・・」って凹んでいたんですがよくよく調べてみるとセブン銀行の損失にはならなかったので助かりました(笑)

 

 

しかし、セブン銀行の損失にはならないということが判明した後も株価は下落を続けていたため、私は投資のチャンスと見てセブン銀行の株を買い増ししました。
(筆者の株の保有ポートフォリオはトップページにて公開しています)

 

セブン銀行の投資対象としての魅力はなんなのでしょうか?私なりにまとめてみました。

 

 

Sponsored Link

 

 

メガバンクのビジネスモデル危機

セブン銀行の魅力の前に、まずは既存の銀行、いわゆるメガバンクについて話しておきましょう。

 

金融業というのは基本的に収益がとても高いです。
ホリエモンに言わせると、金融業に勤めている人は金の稼ぎ方の核心を知っているから儲けられるらしいですね。

 

 

 

 

そのおかげで金融業に勤めている人は総じて給料が高くなっています。
(関連記事:賞与支給額トップはFX取引企業であるヒロセ通商の563.9万円!!高すぎだろ!!)

 

 

そんな金の稼ぎ方を知っている金融業を代表する企業というと、やはり銀行ですね。
人気就職先ランキングでも常に上位に入るのは三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行という日本の4大銀行(メガバンク)です。

 

 

 

しかしそんなメガバンクですが、最近はそのビジネスモデルに陰りが見え始めています。

 

実際に銀行というのはどういうビジネスモデルを持っており、銀行のビジネスモデルを脅かすものはなんなのかを説明します。

 

銀行ビジネス1:資金の貸付

伝統的な銀行のビジネスモデルというと、やはり資金の貸付です。
個人や企業から預金としてお金を預かり、そのお金を別の個人や企業に貸し付けるというものです。

 

個人や企業は銀行にお金を貸しているので、当然利息を貰うことができるのですが、ご存知の通りその金利は超低金利です。
例えば三菱UFJ銀行に普通預金として預けると金利は年間0.001%という金利です。
(関連サイト(外部リンク):三菱UFJ銀行 円預金金利)

 

つまり、我々は10万円を預けてやっと年間1円という金額を貰うことができます。
逆に言えば、銀行からすると10万円の資金を集めるのに、年間1円しか払わなくていいのです。

 

そうやって個人や企業に借りた資金を年間数%という金額で企業や個人に貸付け、利ざやで儲けているわけですね。

 

融資先(貸付け先)こそ慎重に選ばなくてはいけないものの、一度貸し付けてしまえば後は自動で金利収入が入ってきます。
まさにお金に働いてもらっている状態です。

 

銀行はお金に働いてもらっているので、銀行員は働かなくてもお金がお金を生む好循環が生まれます(笑)

 

そろそろ60歳を迎えるような銀行員に聞いたことがあるのですが、「昔はお金を数えるのが早ければ優秀でお金が貰えた」そうです。
預金という巨額の金に働いてもらうから、銀行員は何もしなくても(たかがお金を数えるのが早いくらいで)高給取りになれたわけですね。

 

 

 

1億円を5%の金利で融資したとしましょう。

 

銀行は1億円の資金を0.001%、つまりたった年間1,000円で借りています。
その1億円を5%で融資するので、年間500万円の収入を得ることができます。

 

銀行がどれだけ良い商売をしているかわかりますよね。

 

 

 

ただ先にも述べましたが、そういった銀行のビジネスモデルを脅かすものが少しずつ見え始めています。
それは資金の集め方の多様化です。

 

一昔前までは、手軽にまとまった資金が欲しいと思ったら、銀行から借りるという方法くらいしかありませんでした。

 

 

しかし、現在はネットを介し、資金を集める事ができます。
その最たる例はクラウドファンディングです。

 

クラウドファンディングとはあるサービスを実現したいという人がいて、そのサービスを実現するために不特定多数の人から資金提供を受けることができるというものです。

 

資金調達先が分散されているため、資金提供者は比較的低リスク(そもそも見返りをほとんど求めない寄付のような形態のクラウドファンディングもあります)ですし、資金提供を受ける側も比較的容易に資金を集めることができます。

 

クラウドファンディングはCAMPFIRE(キャンプファイヤー)といったサイトが有名ですね。

 

 

クラウドファンディングのような資金調達方法ができると、銀行などから融資を受ける必要が少なくなり、必然的に銀行の収益は落ちてしまいます

 

銀行から融資を受ける側としては銀行のコネクションなども利用したいので、完全に融資を打ち切るということはしないものの、やはり融資に対する金利は経営の負担になるので、できれば多額のお金は借りたくないというのが実情でしょう。

 

 

こういった形で銀行の資金貸付けのビジネスモデルは少しずつ影を落としていくことでしょう。

 

 

銀行ビジネス2:債権や株式の購入

銀行が集めた多額の資金の行き先は、個人や企業への貸付けだけではありません。
株式の購入、国債などの債権の購入も挙げられます。

 

株式の購入に関しては、我々個人投資家と同じように株式を購入することで、企業からの配当金や株式売買によるキャピタルゲイン(売買益)で儲けるというものです。

 

ご存知の通り、株式の購入というものは融資などによる金利収入と比較するとリスクが高いので、できればそういった使いみちは避けたいと銀行は思っています。
企業が投資をするとなると、失敗した場合は誰が責任を取るんだと揉めてしまいますしね(笑)

 

 

 

また、債権の購入はどうでしょうか?国債に絞って話をしましょう。
国債は国にお金を貸しているようなものですから、貸し倒れのリスクはほぼないと言っても過言ではないでしょう。

 

なんと言っても、通貨発行権を政府(正しくは日銀)が持っているわけですから。

 

ただ、国債はマイナス金利政策によりマイナスの状況となっています。
今まで国債を購入することで入っていた収益が、逆にお金を払わなくてはいけなくなったわけですから、もはや国債購入はビジネスとは言えなくなってますね。

 

 

 

銀行ビジネス3:銀行利用に関する手数料

銀行は銀行利用者から様々な手数料を徴収しています。その手数料収益は馬鹿になりません。
三菱UFJ銀行の平成28年度決算説明資料(外部リンク)を見てみると、連結粗利益(銀行本来業務における粗利)における役務取引等利益(銀行サービスの手数料)の割合は約1/3となっております。

 

馬鹿にならないというよりも、収益の柱ですね。

 

手数料にも様々なものがあり、例を挙げると以下のようなものがあります。

 

  • 外国為替手数料
  • シンジケートローン組成手数料
  • ATM使用料
  • 投資銀行ビジネスで得た手数料
  • 投資信託、保険販売手数料

 

手数料収益の中で、一番収益の割合の大きいものが外国為替手数料ですね。
円とドルといった異なる通貨の交換を行う際、発生する手数料であり、役務取引等利益の半分程度を占めます。

 

 

貸付先を見つけることが大変になってくることを考えると、以下にこの手数料収入をあげるかというのが現在の日本の銀行の課題となっています。

 

 

ただ、手数料ビジネスも問題がないわけではありません。
仮想通貨の脅威があります。

 

仮想通貨は今では投機対象としての性質が強く実用性は低いですが、仮想通貨がより広まった世界が訪れるとすると、そもそも通貨を交換する必要がない、極論を言うと法定通貨などいらないということになりかねません。

 

近年はバブルによりビットコインなどの送金手数料は外国為替手数料よりも高くなってしまう状況に陥ってますが、バブルが起きる前は海外送金にビットコインを使用すれば数円~数十円で送金が可能でした
(関連記事:長期投資家の私が仮想通貨投資をやらない5つの理由)

 

 

また、LINEのようなアプリが世界中で広まった場合も外国為替手数料が必要なくなる可能性があります。
LINE上の通貨が世界共通の通貨となりえるのです。
(LINEコインや楽天ポイント、Suicaといった電子マネーやポイントも仮想通貨に分類されます。ビットコインやオルトコインなどはそれら仮想通貨と区別して暗号通貨と呼ばれることもあります)

 

すると、LINE Payといったシステムは世界共通で使えることになり、そもそも円をドルに変換する必要がなくなります。
日本円をLINE上の仮想通貨に変換し、その通貨で外国で決済することができれば通貨交換が発生しませんからね。

 

 

こういったフィンテック(金融とテクノロジーの融合)により、銀行の手数料収入は減る可能性があるのです。

 

 

 

Sponsored Link

 

 

メガバンクとは一線を画したセブン銀行

メガバンクは上述したようなことから構造改革を余儀なくされています。
構造改革しないとめくるめく変化する社会に対抗できないわけですね。
銀行のような金融業にも旧態然としたやり方よりもさらに付加価値をつけたり、効率化が求められたりしているのです。

 

最近になってようやくメガバンクは多すぎる人員の削減やブロックチェーン技術の研究などをしています。

 

しかし、あまりにも大きくなりすぎた会社が構造改革をするというのは容易ではありません。
様々な利権が絡み合い、どうしても動きが鈍くなってしまうのです。

 

その鈍さは、むしろ最初から始めた方がいいんじゃないかっていうくらいの鈍さとなります。

 

街づくりもそうですよね。
東京のような街を超近代的に作り変えるよりもまっさらな土地を超近代的に作るほうが効率的です。
実際中国では、そうやって急激に人口の増えた大都市があります。

 

 

 

そんな中で、新しい形態、進化した形態の金融業もここ十~十数年ほどでポンポン出てきました。

 

例えばネット証券もその1つです。従来型の投資と比較すると割安な手数料で投資をすることができるようになり、客層は大きく広がりましたし、投資戦略が大きく変わったという人も多いことでしょう。
(関連記事:絶対にネット証券を選べ)

 

 

また、Freeeは個人が確定申告をかなり楽にできるようにしてくれるような金融サービスです。
フリーランスや副業をするという働き方改革が政府主導で行われているわけですから、確定申告のように難しくて面倒なものはすべてこういった金融サービスで解決するようにしてもらいたいですね。

 

決済サービスなども進化している金融業と言えることでしょう。
決済サービスというとまず思いつくのが、クレジットカードですね。クレジットカードは歴史も意外と長く、世界の決済システムを支えてきました。

 

ただ、クレジットカードもいくつか面倒な点があります。財布がかさ張る、いちいちサインや暗証番号入力が必要といったものですね。
そういった問題点を解決した決済サービスがSuicaおサイフケータイapple payLINE Payと言ったものですね。

 

また、事業者にとってクレジットカード店に加盟するというのは負担を伴うものです。
それを解決したPayPalなどの決済サービスも便利ですね。

 

 

 

そんな中、私が注目している金融サービスがネットバンクのセブン銀行です。

 

セブン銀行は普通の銀行とは一線を画します
というのも、普通の銀行ではATMといった手数料(役務取引等利益)が粗利の1/3程度であるのに、セブン銀行ではそれによる収益が90%を超えているんです。
(参考(外部リンク):セブン銀行 平成29年3月期有価証券報告書)

 

なぜそのようなことが起きているのかというと、セブン銀行は他の銀行や金融サービスからATM受入れ手数料を貰うというビジネスモデルだからです。

 

セブン銀行 ビジネスモデル
(転載:セブン銀行のビジネスモデル)

 

 

私達セブン銀行利用者は、コンビニのATMを利用するとまれにATM使用料として手数料を取られることがあります。

 

これがセブン銀行の収益になるかと思いきや、そうではありません。

 

三菱UFJ銀行やみずほ銀行といった大手銀行やLINE Payのような金融サービスと提携することで、事業者からATM受入れ手数料を貰っているのです。
むちゃくちゃ単純なビジネスモデルですね。

 

ですが、とても魅力の多いビジネスモデルだと思います。
以下で、セブン銀行の魅力を説明します。

 

魅力1:土地代と人件費の安さ

とにかくセブン銀行のATMの魅力は、土地代や人件費といった金額の安さにあります。
既存の銀行ATMと比較すると、ここが全然違います。

 

 

あなたがメガバンクをメインバンクとしているのであれば、ちょっと思い出してみて下さい。
東京や横浜等の大都市へ電車で旅行にでかけた際、お財布にお金があまり入ってなかったなんてことはよくありますよね?

 

そんなときは大体、駅の付近にメガバンクもしくはATMがあるはずです。

 

なぜならば、ATMというのは必要なときにあるというのが重要です。
お金がおろしたくてもおろせないなんていう利便性では、お客はとてもメインバンクにしてくれないでしょう。

 

事実、地方にしかATMのない地方銀行より利便性の高いメガバンクをメインバンクとしている方がほとんどだと思います。

 

ただそんな駅近くのメガバンクを思い出すと、不必要なくらいのスペースを使用してATMを設置していませんか?
全然土地の有効活用ができていません。
別のお店が運営できるんじゃないかってくらい無駄なスペースがあるような銀行が多いんですよね。

 

そうやって無駄なスペースが多いと、セキュリティーにかかる費用も大きくなりますし、掃除費用も多くかかります
さらにメガバンクあるあるで、「そんな使われる時ある!?」ってくらい多くのATMが設置されている店舗もあります。

 

 

一方、セブン銀行はどうでしょう?

 

セブン銀行 ATM

 

 

これだけ!!

 

 

コンビニの中のほんの一角のスペースを使用するだけです。
ATMなんか本来これだけのスペースが有れば十分ということにセブン銀行はいち早く気付いたわけですね。

 

更に嬉しいことに、設置されているのはコンビニの中なので、警備の役割はコンビニの店員が本来業務を行いながらできますし、掃除等も店員がやります。
そのような業務を実施するのは人件費の高い銀行員ではなくアルバイトです。人件費は1/3くらいでしょう。

 

また、ATMのお金が足りなくなってもセブンイレブンの売上をレジからATMへ移せばOKです。

 

銀行のATMと比べると、かなり無駄がなくスマートですよね。

 

 

魅力2:セブンイレブンという親会社の強み

正確にはセブン&アイ・HLDGSですが、セブンイレブンの方が馴染み深いですよね(笑)

 

セブン銀行のATMは駅のホームだとか、大手スーパーの中に置かれるところもよく見かけますが、基本的にはセブンイレブンの中に置かれてます。
上述したように、コンビニの中に置くと管理をバイトに任せればいいので、非常に効率的ですからね。

 

そのため、ATMの設置台数はセブンイレブンの店舗数に比例すると考えていいでしょう。
セブンイレブンの店舗数が増えると以下のように収益へ影響します。

 

 

1.セブンイレブンの店舗が多くなる

2.ATMの設置台数は増える

3.消費者としても使い勝手が良くなるためにセブン銀行を利用するようになる

4.セブン銀行を利用する金融サービス事業者が増える

5.ATM受入れ手数料が増える

 

 

先に述べたように、セブン銀行の大きな収益源はATM受入れ手数料です。
これを増やすには、以下に金融サービス事業者がセブン銀行ATMを利用するメリットを感じるかが重要です。

 

金融サービス事業者としても、もしセブン銀行に払う手数料よりも消費者から貰う手数料の方が大きければ、かなりメリットがありますからね。
セブン銀行ATMという強大なインフラを使って事業展開できるんですから、一気に事業が加速する可能性すらあります。

 

実際、そのような効果を期待してLINE Payはセブン銀行とタッグを組んだのでしょう。
また「げん玉」という大手ポイントサイトを運営しているリアルワールドという会社も、セブン銀行と提携しました。
ポイントの出金をセブン銀行のATMから現金で引き出せるようになったわけですね。
(関連記事(外部リンク):リアルワールド、セブン銀行のATMとセブン‐イレブンのレジで、銀行口座が無くても24時間365日、報酬の受け取りが可能に)

 

 

そういうわけで、ATMを設置する土台(コンビニ数)がどれだけあるかということがATM事業としては重要です。

 

その点セブンイレブンはコンビニ最大手なわけですから、当然ローソンやファミリーマートよりも店舗数は上であり、それだけ多くのATMを設置できるということになります。

 

また、ATMというのはシステム開発に多大な資金がかかります。
不正やバグなどが起きてしまうと大変ですからね。

 

そういったシステム開発費は台数が多くなれば多くなるほど、1台あたりのシステム開発費は小さくなります。
ほとんど日本中のATMはほとんど同じシステムを使うわけですから当然ですよね。

 

ちなみにコンビニ別ATM設置台数をみてみると、セブン銀行のATM設置台数が2万3368台(17年2月末)、ファミリーマートのイーネットATMが1万3272台(17年10月末)、ローソンATMが1万2350台(17年11月末)となっています。セブン銀行が圧倒的に多いですね。

 

つまり、ATMの設置台数が多いセブン銀行のATMはローソンATMやファミリーマートATMよりも1台あたりのシステム開発費が安くなり、利益率が高くなっていくのです。
(当たり前ですが、ATM導入コストとシステム開発費は別です)

 

 

 

「ATMをたくさん設置したところで、日本全体でみたATM使用回数は変わらないんじゃないの?」と思う方もいるでしょう。
変わらないどころか、少子化や電子マネー化が進行していくと、どんどん減っていくでしょう。

 

しかし、セブン銀行のビジネスモデルを思い出してみましょう。ATM使用回数が減ろうが、セブン銀行の収入は減りません。
なぜならばセブン銀行の収入源は金融サービス事業社からのATM受入れ手数料ですからね。

 

 

 

そういうわけで、セブンイレブンというコンビニ最大手の親会社のメリットはかなり大きいのです。

 

 

 

また、今後の海外展開を踏まえても、セブンイレブンという親会社の強みは生きてくるでしょう。

 

この間、タイのバンコクに行ってきたのですが、セブンイレブンの数はすごいものがありましたね。
歩道橋の上からセブンイレブンを探してみたら5個ありました(笑)
道路を挟んで向かい合わせにあったりもしましたからね。

 

海外の進出状況もやはりほかのコンビニに対して圧倒しています。
日系コンビニチェーンのアジアへの進出状況 2016年版

 

海外に進出しているということは、それだけ送金手数料も貰えるということですね。
特に、アジアから日本に来る留学生はこれからもどんどん増えるでしょうから、馬鹿になりません。

 

セブン銀行はセブンイレブンあってのものですからね。
セブンイレブン様々です(笑)

 

 

Sponsored Link

 

 

魅力3:ATMは日本の現金主義を支えている

上でも説明しましたが、クレジットカードというのは意外と歴史が長く、1950年頃からあります。
クレジットカードは現金を持ち歩く必要がなくなり、クレジットカードで買い物をするとポイント還元を受けることができるので、まさに消費者にとってはメリットばかりが目立ちます。
公共料金も勝手に引き落とされるので、時短にもなりますしね。

 

しかし、そんな歴史も長く便利なクレジットカードですが、あまりにも日本では普及しておりません。
日本におけるクレジットカード決済の割合は2014年でわずか15.6%だそうです。お隣の韓国とかは62%もあるのにです。
(関連記事(外部リンク):JCB採用情報 カード業界の可能性)

 

恐ろしい低さですよね。なぜこんなにも低いんでしょうか?
私は考えた結果、一つの結論に達しました。

 

 

 

日本人ってバカなんです。

 

 

 

これ以外考えられません(笑)
私はアラサーなのですが、同世代や自分より若い人でも(さすがにそんなに多くはないですが)クレジットカードを使わない人がいます。理由を聞いてみると、情報が盗まれるのが怖いというのです。

 

クレジットカードは不正利用されても保証されるケースがほとんどであることを説明しても、やはり重い腰をあげません。
自己アフィリエイトなどをすればキャッシュバックも貰えて生活が便利になるということを説明しても「へー、すごいね!」というだけで実行はしません。
(関連記事(外部リンク):クレジットカードを作るなら自己アフィリエイト一択【ポイントサイトは使うな!】)

 

バカだから、せっかくクレジットカードという便利なものがあってもその仕組みを調べるのが面倒だったりしてしまうのです。
楽をするための努力ができないくらい日本人はバカなんです(笑)

 

 

また、日本では経営者側がクレジットカードを導入しないという場合も多いです。
クレジットカード決済は仕組み的に消費者ではなく、クレジットカード決済導入事業主がその費用を負担するようになっているので、その費用を負担するのが嫌なのでしょう。

 

実際、料金の5%程度は手数料としてクレジットカード会社にとられてしまうのです。
ただ、だからといって現金のみでしか決済をしないというのはあまりにも浅はかです。

 

お客にとって便利なサービスを導入しないというのは、それだけ機会損失をしていることになります。
クレジットカード決済ができて便利だからそのお店を利用するという消費者もいるのです。キャッシュレス化が進行していくと、それはさらに顕著になるでしょう。

 

また、クレジットカード導入は事業の効率化にもなります。
私は両親の農産物を販売するために、ネットショップを開設しました。
そのネットショップではクレジットカード決済の導入をしたのですが、とにかく楽ができます!

 

銀行振込などでは、振り込まれたかどうかの確認し、購入者にメールで返信をするという作業が必要なのですが、クレジットカード決済では即入金してもらえるので、すべてを自動化できます。

 

すると、効率化により本業に集中できる時間が増えるのです。

 

 

 

 

ここまでの話を要約すると、クレジットカードは消費者にとっても事業主にとってもメリットが有るのです!
(もちろん、電子マネーも同様にメリットがあります)

 

しかし、日本人はそれでもクレジットカードを使いません!
クレジットカードに限らず、すべてのものごとにおいて、やらない理由ばかりを探してしまうんですよね。
リスクは低いし、ちょっと試してみようみたいな思考ができないんですよね。

 

 

 

つまり、日本人は頭があまり良くないので現金主義という病気が治るのはまだまだ先でしょう。
そんな現金主義の日本だからこそ、ATMビジネスというのはとても便利なサービスとして今後十年間は成り立つことでしょう。

 

余談ですが、ネットショップでもやはり銀行振込って多いんですよね。私の感覚からするとクレジットカード決済をしない理由が分かりません。
銀行振込やめて欲しいんですけどね(笑)

 

 

 

 

魅力4:セブン銀行は銀行業もできる

セブン銀行は魅力2で説明したように、ほとんどの収益源がATM受入れ手数料であり、それに頼った事業内容となっています。

 

ただ、セブン銀行は銀行業もできます。
実はローソンなどではまだ銀行業はできないんですよね。
(関連記事(外部リンク):セブン銀、イオン銀の次は… 「ローソン銀行」開業へ)

 

銀行業ができるということは、ローンや送金手数料といったもので収益をあげるという潜在能力を秘めていることになります。

 

実際に国内での送金はもちろん、海外の企業との提携により、海外への送金も便利に安くできるようになっています。
セブン銀行というインフラを利用する人が増えると、そういった面での手数料も次第に大きくなってくるのです。

 

実際に、アジアなどの留学生や就労者はセブン銀行のATMを利用するケースを聞きます。

 

また、セブン銀行としても海外の利用者を増やすために、わざわざリアル店舗を設置して、在住外国人の口座開設などのフォローを川崎でしています。
(関連記事:川崎のセブン銀行有人店舗に行ってみた)

 

 

 

 

 

さいごに

儲かると言われる金融業の中でも、面白いビジネスモデルを築き上げたセブン銀行はいかがだったでしょうか?

 

たしかにキャッシュレス化という流れによるリスクははらんでいるものの、日本人は現金主義ですし、そもそもそのリスクを負っているのはセブン銀行よりもセブン銀行ATMを利用する金融サービス業者です。

 

中々面白い企業だと思うので、興味がありましたら是非ご自分でも調べて投資を検討してみて下さい。
→ネット証券選びはこれだけ知っておけばいい!!4つのポイント

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
このブログはランキングサイトに登録しています。
役立つ情報があったと思ったらクリックお願いします。

 


株式長期投資 ブログランキングへ

 

にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ
にほんブログ村

 


FC2 ブログランキング

 

Sponsored Link

みんなのウェディングも高利益体質企業となるか!?【穐田銘柄】

結婚 皆さんは穐田誉輝さんをご存知でしょうか?最近女優の菊川怜さんと結婚して話題になったので、別に投資に興味のない方でも知っているという方は多くなったかもしれません。穐田さんはカカクコムやクックパットといった企業を成長させた、口コミサイトのスペシャリストです。カカクコムやクックパットをどちらも高利益体質の...

≫続きを読む

【業務スーパー】神戸物産は高い売上高営業利益率を誇る独断おすすめ優良株!

業務スーパー 神戸物産 神戸物産という会社をご存知でしょうか?あまり聞きなれない会社かもしれませんが、業務スーパーと言ったら、半分以上の方は「あ~、知っている!!」となるのではないでしょうか?2017年1月現在、店舗数は700を超えており、どんどん力をつけている企業です。他の大手スーパーである、西友が340店舗ほど、イオン...

≫続きを読む

セブン銀行は異質の収益モデルを築く金融株!!

セブン銀行 セブン銀行を知らない人はほとんどいないのではないでしょうか?セブンイレブンの中でよく見るATMを提供している企業です。2016年5月頃、不正引出しで話題になりましたよね。コンビニATMで14億円不正引出し筆者は投資していたので、このニュースを見たときは、「マジか・・」って凹んでいたんですがよくよく調...

≫続きを読む

DeNA株は任天堂との協同アプリや自動運転技術等魅力満載!!

DeNA ロゴ DeNAは寿スピリッツと並んで、私の主力株となっております。DeNAは野球のイメージを持っている方もいらっしゃると思いますが、野球は全体売り上げの1/10もありません。基本的にはゲーム事業に重きをおいた企業ということができます。そして、その利益を利用して新規事業にも参入しています。なので主力のゲーム...

≫続きを読む

寿スピリッツは優良なインバウント株

寿スピリッツ ルタオ ドゥーブルフロマージュ 私の主力株に寿スピリッツがあります。おそらくほとんどの人が寿スピリッツ?と頭にハテナを浮かべていることでしょう。寿スピリッツというとあまり馴染みがないかもしれませんが、ルタオのチーズケーキとか、因幡の白うさぎとかいったら、そこそこピンとくる方もいらっしゃいますかね?寿スピリッツは全国展開している総合...

≫続きを読む