「全員参画の最強理念経営(河越 誠剛)」を読んだ所感1〜経営者の資質〜

「全員参画の最強理念経営(河越 誠剛)」を読んだ所感1〜経営者の資質〜

「全員参画の最強理念経営(河越 誠剛)」の所感@〜経営者の資質〜

私が投資している企業の一つに寿スピリッツがあるのですが、寿スピリッツの河越誠剛(かわごえせいごう)社長は書籍を書いています。

 

それが、全員参画の最強理念経営です。

 

 

 

投資家としては、こういったものが出版されているのだったら、すぐ読まなくてはいけないんでしょうけど・・

 

ネット上だけの情報で間に合わせていました(^_^;)

 

しかし、最近北海道の新千歳空港で訪日外国人の様子とか、空港内のLeTAO(ルタオ、寿スピリッツのグループ会社の一つ)の様子とかを見てきて、もう少し寿スピリッツのことを知りたいと思ったので、本を購入して読んでみました。
(関連記事:新千歳空港(札幌)のLeTAO(ルタオ)の様子

 

 

結果だけ言うと、私はもっと寿スピリッツを応援したいと思いました!

 

長期投資家としては、こういう企業こそ長期投資するに値する企業だという思いを固めました。

 

しかし、今後の活動計画を見ると、一抹の不安を残す部分もありましたので、会社の方針が変な方向に行きだしたら投資先として撤退することも考えようとも思っています。

 

今回はちょっと長くなるかもしれませんが、この本を読んだ所感を3回に渡って書いていこうと思います。

 

あくまでも投資家としての目線でですけどね(´-ω-`)

 

第一回目の今回は、河越誠剛社長の経営者としての資質について思ったことを書いていきます。

 

 

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寿スピリッツ河越誠剛社長の経営者としての資質

 

投資をする上で、経営者が有能かどうかという判断はとても重要であることは、投資の神様ウォーレンバフェットも言っていることです。

 

バフェットクラスの人間であれば、実際に経営者に会って話をして有能かどうか判断をするということができるんでしょうけど、私のような庶民はやはり本人が発信したブログや書籍を頑張って分析して判断するしかないですよね(泣)

 

やっぱりお金は、お金を持っている人にところに集まる性質があるんでしょうね(´д`)

 

まぁ、愚痴を言っても仕方ありません。早速書いていきましょう。

 

 

じっくり腰を据えて信用を育てることが出来る経営者

 

私が全員参画の最強理念経営を読み終えて、投資家として応援したいと思えたのは川越社長はじっくり腰を据えて信用を育てることが出来る経営者であるということがわかったからです。

 

利潤を第一としているような企業ではありません。

 

私は信用とはお金であるということを別の記事で書いていますが、お土産業界においては信用=ブランドと言い換えることもできます。

 

信用を高めることで商品のブランド化に繋がり、そのブランドが結果的にお金を生むということを理解し、経営していると思ったのです。信用→ブランド→お金という流れをわかっているわけですね。

 

これがなかなかできることじゃないんですよね。

 

企業というものは、利益を求めるものなので、どうしても視点が目先の利益という短期的なものになってしまいます。

 

これだと、そのときは稼げても長期的に稼ぐ体質の企業にはなれません。

 

 

 

私が、川越社長はじっくり腰を据えて信用を育てることが出来る経営者であるということを思えた象徴的なエピソードは、ルタオという会社がうまくいった経緯です。

 

ルタオは、寿グループ初の北海道進出です。

 

北海道というと、マルセイバターサンドや白い恋人といった定番ブランドがひしめき合う競争率の激しい土地です。

 

寿グループの本社は米子(鳥取県)のため、いきなり進出したところで認知度がかなり低いのです。

 

当然売れるわけがありません。

 

しかしその中で、ルタオがどういうことをしたのかというと、ほんと草の根をかき分けるような活動内容が書いていました。

  • 店内でのケーキを何種類でも試食してもらう
  • 観光客が店内に来るように牛乳の無料券配布

 

これくらいだと、お土産屋さんではよくやる手法かもしれませんが、ルタオはここからが違います。

 

お土産は普通観光客に売るものなのに、地元への集客活動を行っていたのです。

 

  • 1個120円のシュークリームの無料配送
  • 地域イベントでの試食コーナー設置
  • 料理教室や紅茶教室、押し花教室の企画

 

こういったことは短期的に考えると、採算が合いません。

 

シュークリームを配送するなんて送料や人件費の方が高いじゃないですか!?

 

普通なら、それによって収益が発生するという確証がない以上やるべきではないのかもしれません。

 

しかし、観光客の少ない冬にはどうしても地元民にも買ってもらわなければなりませんし、なにより多くの人にルタオのファンになってもらわなくてはなりません。

 

確かに初期投資はかかりますが、長期的な目線でそろばんを弾いた結果、こういう一見割に合ってないことをすることが、信用を生み、結果的にはブランドの価値が高まっていくという計算ができたのでしょう。

 

私は、最近本当に信用があるなら、マネタイズ(お金に)って結構簡単?に書いたように、信用があればそれをマネタイズするのは結構簡単であるという経験をしたので、ルタオの話はとてもしっくりきました。

 

 

実際に、現在(2016年度決算)のケイシイシイ(ルタオブランドを展開する会社名)の売上を見てみますと、寿スピリッツの売上の1/3以上を担うような一大企業へとなっております。

 

そう考えると、ルタオブランドを構築するためにやってきたことは間違っていたなんて言える人は誰もいないでしょう。

 

 

このように、特に目先の利益を追うことにとらわれていないということは、経営者としての河越社長の考え方にとても好感を持てました。

 

 

ちなみに草の根を分けるような活動は、現在でもやっているというのがネットを浮浪していると分かります笑

 

例えば、平成25年より展開している新ブランド「グラッシェル」の食べログページを見てみてください。
「グラッシェル」表参道店の食べログページはこちら

 

お客様からの口コミに対して、いちいち返信しているんです。

 

ほんと地道な作業です笑

 

しかし、これをされるとレビューした(口コミを書いた)側としてはファンになっちゃいますよね。

 

短期的に見ると、これも採算の合う行為ではないのです。たった一人が書いたレビューを読んで、失礼の無いように文章を推敲するという時間をかけて、再訪を促しているわけですから採算があうわけありません。

 

しかし、長期的に見るとこれはファンを作り、そのファンは友人にそのブランドを勧める営業マンへと変貌し、いい連鎖が生まれブランド価値が高まっていきます。

 

これは素晴らしい経営ですよね。

 

 

利益追求に貪欲

 

投資家として嬉しいのは、河越社長は利益の追求に貪欲であるということです。

 

具体的には、毎月月次決算を出し、削れる経費はないか、利益が伸びていない分野はどこかということに関して経営会議をしているようです。

 

売上を計算するのは、現場(営業マンや経理)としては面倒ですが、これをやらないことには安定した成長というものができません。

 

目標に対して、都度方針修正をしなくては、経営者がいる意味なんてないですからね。

 

また、こういった月次決算は従業員一同が見るようにしているようですね。タイトルにもあるように、寿スピリッツは全員参画(参画:計画の相談に加わること)を経営理念にしています。

 

社員も日頃から利益についてを考えるような体質が出来た会社なのでしょう。

 

でなければ、メーカーで寿スピリッツのように高い利益率を実現するなんて難しいでしょう。

 

 

あと、余談ですがちゃんと社長自身が寿スピリッツの大株主というのも好感が持てますよね笑

 

実際の筆頭株主はエスカワゴエ(株)となっていますが、エスカワゴエは河越社長及びその親族が出資する資産管理会社です。

 

会社の成長=自分の収入UPですから社長としてもやる気出ますよね笑

 

 

 

変革を恐れない柔軟性

 

もう一点、経営者としての資質が垣間見える面白かったエピソードを紹介します。

 

寿スピリッツの前身は寿製菓という会社名だったのですが、平成13年に寿製菓は売上が3期連続減少という事態に陥りました。

 

それに関しては、原因もわからず途方にくれていたとき、とある先輩の会社経営者と以下のような会話をしたようです。

 

 

先輩「最近会社の調子はどうですか?」

 

河越社長「いや〜、なかなかうまくいきません。従業員は頑張ってくれているのですが、私がダメなんで・・」

 

先輩「それは間違ってますよ、河越さん。部下の人は頑張ってませんよ」

 

 

先輩の言葉の真意というのは、部下は経営者に頼る体質になっている為に、力を出し切っていないということです。

 

これを聞いたときに、河越社長は目からウロコが落ちる思いだったと書いています。

 

社長は、すぐに社内の体質を変えるため、

 

  • 社長は営業の一線から退いて経営方針や戦略的な方向性を考える
  • 組織表の再考
  • 従業員からアイディアが出てくるようにする

 

といった企業体質へと会社は変貌を遂げます。

 

 

 

この凄さを理解してもらうには、若干寿スピリッツ(寿製菓)という会社の背景を話さなくてはなりません。

 

寿スピリッツの前身である寿製菓は河越誠剛の父である河越庄市が作っています。

 

この河越庄市は所謂ワンマン経営者で、自分で商品を開発し、自分で営業として売るというスーパーマンです。

 

そして、そのスーパーマンのおかげで、寿製菓という会社は大きくなっていきました。

 

そんなスーパーマンを見て育ってきた河越社長は当然、父の背中を見て育っているので、そのやり方が正しいと思っていたはずです。

 

社長が全てを担う必要があるという意識があったわけです。

 

しかし、会社が大きくなるにつれてそういったやり方に限界が来て、平成13年の売上3期連続減少となってしまいます。

 

 

そういった背景のもと、河越社長は経営のやり方を一新したわけです。

 

河越社長は父という絶対的経営者のやり方を否定する行動をしているので、これは勇気のいる決断だったでしょう。

 

今までそのやり方でうまくいっていたんですから。

 

しかし熟考を重ねることで、それが今の状況とあったやり方ではないという結論をだし、会社のやり方を変革しました。

 

 

このことを考えると、経営者としてはランクの高い人であると考えざるを得ません。

 

やはり、寿スピリッツは長期投資先として有望だと思いましたヽ(´▽`)/

 

 

 

 

さて、今回はこのくらいで終わります。

 

次回は、ある程度今回とかぶるかもしれませんが、寿スピリッツという会社の考え方について所感を述べたいと思います。

 

(次の記事:「全員参画の最強理念経営(河越 誠剛)」を読んだ所感〜寿スピリッツグループの体質〜)

 

 

 

 

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