ROEを見る際はEPSとBPSにも注目するべき

ROEを見る際はEPSとBPSにも注目するべき

ROEを見る際はEPSとBPSにも注目するべき

ROEはとても重要な指標です。投資の神様ウォーレン・バフェットもROEはとても重視をしており、ROEの低いような企業に投資はしません。
しかし、ROEというものは高ければ高いほどいいというものではありません。ROEにも質があります。

 

今回は少しROEを掘り下げてみましょう。

 

 

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ROEを大きく見せるには?

ROEは株主資本利益率の略称であり、以下の式で表されます。

 

ROE計算式

 

シンプルで美しい式ですね。
企業としてはROEを高くしたいと思っています。なぜならば、その方が効率的な経営をしていると見てもらうことができ、経営者としての腕が高いと評価されます。また、投資家からもいい投資先として注目してもらうことができます。

 

では、経営者がROEを大きくしようと思った場合どういう方法があるのでしょうか?
それはROEの式を考えると見えてきます。

 

ROEの分子を考える

まず一つ目は分子を大きくする、つまりEPS(一株あたり純利益)を大きくすることです。
純利益を大きくする方法は様々ありますが、例えば以下のようなものがあります。

 

 

売上を大きくする

売上が大きくなっているということは会社の規模自体が大きくなっていると見ることもできます。それ由来でEPSが大きくなっているのであれば、それは嬉しいことでしょう。

 

ただ、売上を大きくする方法として負債を大きくしてレバレッジを効かせるという場合がありますが、この場合はちょっと注意が必要です。有名どころでいうと、ソフトバンクがそういう経営をしております。
他には不動産会社というものはどうしても負債が大きくなってしまいます。
たくさん借入れを行い、経営すれば純資産からみた利益は大きいものとなります。
これは自分で不動産投資をした場合を考えると理解しやすいです。300万円を頭金として2000万円の不動産を購入し、毎年100万円の純利益があった場合、自分は300万円(純資産)しか用意していないのに、毎年100万円(純利益)儲かっていることになります。この場合のROEは33.3%と見ることができます。
レバレッジを効かせると平常時はたくさん儲かっていいのですが、リーマンショックのような経済危機等が発生すると資金が回らなくなり大変なことになる可能性があります。
最悪は倒産です。レオパレスといった会社もリーマンショックで倒産するかどうかのところまでいきました。

 

実際に倒産した会社もたくさんあります。例えばですが、エスグラントコーポレーションが上場会社として倒産していますね。倒産の状況についてエスグラントの元社長が30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由本を出版しています。栄華を極めたところからの転落がよく分かります。こういう本を読むと、レバレッジを効かせることの怖さが分かります。

 

負債が純資産に対して大きいかどうかは自己資本利益率を見ることで簡単に分かります。
(関連記事:自己資本比率〜安全性の指標〜)

 

経営を効率化し、営業利益率を高める

売上はさほど大きくなっていないものの営業利益が大きくなり、結果的にEPSも大きくなっているという場合も素晴らしいことです。会社の無駄を見つけ、効率化を測っているわけですから能力の高い経営者がいると判断できます。

 

事業等を売却し、純利益を大きくする

上記二つと比較して、三つ目の事業等を売却しているために純利益が大きくなっているということであれば少し注意が必要です。
例えば任天堂は2016年度決算においてアメリカのマリナーズ球団を売却し、結果的に純利益が増えてROEが高くなっています。
(関連記事:任天堂の2016年度決算発表!!FEヒーローズの売上はかなり大きい!?)

 

こういう時のROEは一過性のものです。なので、経常利益より純利益が大きくなっていたり、下げ幅が小さい場合は要注意です。
普通であれば、経常利益から法定実効税率(約35%)が引かれるので純利益の方が小さくなるはずですからね。

 

 

ROEの分母を考える

二つ目は分母を小さくするという方法があります。ROEを意図的に大きく見せようとする企業はこの分母であるBPSを小さくするという方法をよくとります。
分母を小さくするにはどういう方法があるのか例を挙げてみましょう。

 

配当金を大きくする

配当金を大きくすると、会社が貯めている現金(内部留保)が減り、BPSが小さくなります。
その結果ROEが大きくなるので、資金の使い道がない会社はよく配当金を大きくしますね。
ただ、私はあまり配当金が大きい会社というのは好きではありません。二重課税を取られるますし、複利効果が弱くなります。
(関連記事:無配当企業でも悪い企業ではない!,長期投資による複利効果の恩恵を受けるべし!)

 

自社株買いをする

自社株買いもBPSが小さくなります。会社に貯まっている現金で株を購入するわけですから純資産は小さくなりますよね。
私はこの自社株買いが大好きです。株価の値上がりで還元を受けることが出来るので、NISAであれば税金もかかりません。
(関連記事:所得税や住民税がなければ良いと思うなら、NISAを素晴らしいと思うはず【NISAとは?】)

 

 

 

 

EPSやBPSが大きくなり、さらにROEも高い企業は優良企業である可能性が高い

ROEが高い企業に投資をするというのはいいことですが、ROEの数値のみに着目してしまうと例えば上記で挙げた例のようにレバレッジを効かせたリスクの高い商品だったり、過度にBPSを小さくした企業を掴んでしまうかもしれません。
理想的なのは、EPSもBPSも継続的に大きくなっており、ROEが高い企業です。

 

そういった企業は優良企業である可能性があるので、注目するべきですね。

 

 

 

 

 

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