信用は会社に奪われている
私は3年半会社に勤務して退職し、無職となっています。
その退職理由の一つに、定年になった時のことを考えたときに何も残らないということを感じたからです。
私は以前勤めていた会社で朝の5時くらいに起き夜の9時くらいに家に着くというのが普通でした。6時間寝ることを考えると11時には寝る為、自由時間というものが2時間しかありません。
1日たったの2時間では、できてもせいぜい本をちょっと読むくらいでしょう。
つまり、そんな生活の中では60歳の定年までに身につけることのできることは会社の仕事だけです。
世の中の人たちは大体そうなのかもしれませんが、私はそこに疑問を持ちました。
「自分が一番学んできたことというのは会社の仕事なのに、その学んできたことは60歳になったというだけで使い道が全くなくなってしまう」そう思ったのです。
私がこういったことを考えるようになった印象的なエピソードがあります。
私は営業として、ほとんど初めてのお客さんのところへ通っていました。工事という仕事を貰う営業です。
そして見積りは競合会社の方が安かったのですが、私の方に注文をくれたのでお礼を言いに行ったのです。
そうしたらお客さんこのように言われました。
「私はあなたに仕事を注文しているわけじゃない。あなたの会社に注文をしているんだ」
私自身まだ全然仕事を覚えているわけではないですし、お客さんとの信頼を築けているような状況ではありませんでした。
しかし、お客さんとしては今までも私の会社に仕事を注文していたこともあり、「お前という人間は全然信用していないが会社は信用しているので注文してやろう」という意味を込めた言葉です。
私はこの言葉を受けて考えました。
「今の段階では自分に全く信用はなくても会社に守られ、仕事を貰えている。やがて何年もたった時は、会社の信用ではなく自分の信用で仕事が貰えるようになるだろう。さらにもっと年月がたつと今度は自分の信用で会社が運営されていく。私がいなくなったとしても私の信用で運営されて行くだろう。しかし、会社を去った私には何も残っていないじゃないか」
私は思いました。
会社に私の信用が奪われていると。研究系の仕事をされている方は信用を技術と言い換えて考えて下さい。
信用の本質はお金である以上、信用を失ってしまうというのはこれから先お金を生み出すのが大変になるということです。
(関連記事:「お金」も孫の「肩たたき券」も本質は一緒)
ずっと60歳まで働くことができ、そこまでに貯めた貯金で老後を悠々自適に暮らせる確証があるのであれば別に会社に信用を譲り渡してもいいかもしれません。
しかし現在の世の中でそんな確証は何もないのです。
例えば「銀行業務は今後5年の間に28%が技術によって代替されうる」と言われています。現実は利権とかが関わってくるので、実際に代替されるかは分かりませんが技術としてはそれが可能となるのです。
つまりたったの5年で28%の銀行員はいらなくなりえます。
今の時代というのはそんな激動の世の中なのに、会社にすがっていていいのでしょうか?突然仕事がないからクビと言われたときに生きていく道はあるのでしょうか?
少なくとも私は今の仕事をしている限り、クビにされたら生きていけないと思いました。若い時はまだいいですが40歳を超えたらそんな人材使い道がありません。
経理とかプログラマーとかそういう仕事をやっているならまだいいのかもしれません。
経理の簿記の技術は、どの会社も必要としているものなので会社で覚えたものは次の会社でも活かされるでしょう。
プログラマーの技術も同様です。例え40歳になってニート生活を5年送り、45歳になってまたそろそろ働こうかな?なんてふざけたことを考えても実際に手に技術があるのであれば雇ってくれる会社はあるでしょう。
そういう仕事は会社に信用を奪われることなく、自分のものにしているからいいですよね。
(とはいっても経理も自動会計ソフトが出てきているし、プログラマーもディープラーニングの発展によって必要なくなっていくかもしれませんがね笑)
個人が信用を得るということは大変なことです。
私も何か信用を得るようなことをしなければと思い、こういうサイトを立ち上げてみたりプログラミング開発のバイトをしようとしたりしていますが、私の信用をお金で表すと2017年3月の収入は650円です笑
(投資収入は除いています)
しかし今は収入が少なくても将来自分一人でも食べられる何かは持っていたいので、20代の今のうちから頑張りたいと思います。
あなたは大丈夫でしょうか?
突然会社を辞めざるを得ない状況になったとき、あなたに信用は残っているのでしょうか?
信用を全て会社に奪われてしまうなんてことはないですか?
路頭に迷わないように、そういったリスク管理はしっかりしておきたいものです。
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